珍説忠臣蔵

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2008年9月17日 (水) 17:44時点におけるKusuo (トーク | 投稿記録)による版

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作品概要
制作会社 新東宝
公開年度 1953年{{{頃}}}
内蔵助役 古川緑波
評価 4ツ星

楽しい喜劇映画。このころの喜劇の新鮮さといったら、チャーミングったらありゃしない。音楽喜劇というモダンな構成もしびれる。

なんとエンタツ・アチャコのしゃべくりも見られる(まもなく仲をたがえて、映画で共演しててもツーショットが見られなくなる)。

意外に女優陣がかわいい。

古い日本の喜劇映画はアメリカあたりのスラップスティックやボードビルをお手本としてるのか、出てる役者が軽妙でたいへん器用であります。

軽技(かるわざ)的な演出もあり、討ち入りシーンもすごく楽しい。

四十七士のユニフォームには背番号がついてるし、吉良屋敷では腰元が応戦に出てくる(腰元はほかの作品には皆無。史実にも女性は雇われてなかったとされる)。

腰元集団にやられた村松喜兵衛(堺俊二…マチャアキのお父さん)を助ける大高源五の救出法が「コラーッ!」って、ただ怒鳴るだけというのもおかしい。みんなキャーッて言って逃げちゃう。

これ見てたら、今の芸人さんたちで豊かな喜劇の忠臣蔵が見たくなっちゃったな〜。でもいまのお笑い業界ってみんな実力あるのに、やる側も見る側も忠臣蔵な下地が無いからなー。実現はむずかしいだろうな〜。

ともあれ、本作品は見終わったあともう一回見たい、と思う親しみに満ちた映画。