笑う犬の生活 ひとり忠臣蔵

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作品概要
制作会社 フジテレビ
公開年度 1999年
内蔵助役 内村光良
評価 3ツ星


コント番組「笑う犬の生活」の、のぼり調子の頃の特番「夏の大謝恩会」内でくりひろげられた、ウッチャン演じる大物役者・大嵐浩太郎のひとりコント。

「大嵐浩太郎」は、現場では大物扱いされるものの完全に時代遅れの役者が、いまどきのバラエティ番組への出演にあたって本人とスタジオに温度差が生じ混乱するというレギュラー・コントであった。


この特番では大嵐浩太郎がバラエティのMCではなく、ちゃんと時代劇をまっとうした想定で登場し、そこそこしっかりしたセットもくんで「松乃廊下」「田村邸」「赤穂・大石邸」の三部構成で忠臣蔵の前半のシークエンスを見せてくれている。各話2分ほどのショートコント。

浅野内匠頭吉良上野介梶川与惣兵衛田村右京大夫大高源五磯田武太夫、カゴかき(ふたり)、大石主税大石りくのすべてをカット割りと合成でひとりで演じているワンマン・ショー(笑)。


各キャラクターの演じ分けだとかがまったく無く、全員「大嵐浩太郎」の無骨な演技で処理されるのが単純におもしろい。

ズッコケるとか上からタライが落ちてくるというたぐいの仕込みはなく、ただひたすら「ひとりで」ちゃんとした台詞を、独特のオーバーアクションで淡々と(ときどきカメラ目線で)やってるだけなのに、いつ、誰が写っても大嵐浩太郎というのがばかばかしく、ウッチャンの本領がイイ感じに発揮されている。

3話目の最後で大石りく=ウッチャンはカメラに向かって「もういっぱいいっぱいです。勘弁してください」と、弱音を吐いているが「おもしろい」ということだったのであろう、以降「ひとり葵徳川三代」(00)、「ひとり水戸黄門」(03)、「ひとり踊る大捜査線」(03)などが制作されている。


推測だが、構成さんは仲代版などを参考にシナリオを作っているようだが、田村邸でのシークエンスで内匠頭を見舞うキャラが片岡源五右衛門ではなく大高源五になっている。おそらく「ゲンゴ」という通称からたぐって大高をはじき出して間違えたのではあるまいかと思う。

オープニングの火事兜の家紋が大石のモノとは逆の「左二つ巴」になっている。なんかを反転してるのかな?単純に美術さんが間違えたのかな?