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舟木一夫特別公演 芸能生活55周年ファイナル 忠臣蔵

255 バイト追加, 2018年1月27日 (土) 22:03
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{{Cinema|制作=松竹|公開=2017|内蔵助=舟木一夫|星=2|頃=}}
[[画像:55file.jpg|thumb|進呈のクリアファイル。]][[画像:Cookie.jpg|thumb|記念クッキー]]
舟木一夫特別公演 芸能生活55周年ファイナル 忠臣蔵花の巻/雪の巻
昼にやる「花の巻」と夜にやる「雪の巻」は忠臣蔵の前半部と後半部で芝居の内容が異なり、全体はおよそ正調忠臣蔵。
赤穂での大石と内匠頭~松の廊下事件~赤穂城の話し合い(評定ではない)と裏門~妻子の別れ~放蕩(ここまで花の巻)赤穂での[[大石内蔵助|大石]]と[[浅野内匠頭|内匠頭]]~松の廊下事件~赤穂城の話し合い(評定ではない)と裏門~妻子の別れ~放蕩(ここまで花の巻)
「雪の巻」は立花左近~江戸・脱盟者~大工の棟梁とのやりとり(絵図面取りではない)~茶会の日取りゲット(以上の江戸シークエンスは同じ旅籠で繰り広げられる)~南部坂~討ち入り~お預けと切腹。「雪の巻」は[[立花左近]]~江戸・脱盟者~大工の棟梁とのやりとり(絵図面取りではない)~茶会の日取りゲット(以上の江戸シークエンスは同じ旅籠で繰り広げられる)~南部坂~討ち入り~お預けと切腹。
内匠頭(尾上松也)は天真爛漫なワンパク坊主風に演出され、内蔵助(舟木一夫)はそれを愛おしく思い、上野介(林与一)は疎ましく思う。内匠頭(尾上松也)は天真爛漫なワンパク坊主風に演出され、内蔵助(舟木一夫)はそれを愛おしく思い、[[吉良上野介|上野介]](林与一)は疎ましく思う。
「人が人を殺めても世の中は良くならない。こんなことは我らで仕舞にしたい」という、一見後ろ向きとも思われる内蔵助の発言にも象徴されるが、殿さまの性格付けも含めていささか現代的な解釈や設定が入っており、舟木一夫が1日中頑張ってるようすを楽しむファンはともかく忠臣蔵ファンのわたしにはスカッとしないあと味だった。
ご来場のご婦人方(目測:舟木一夫と同世代やそれ以上の年齢層)は忠臣蔵をよく知っているので脚本上のそうした細かいこだわりよりも大きな流れに身を任せており、要所要所でちゃんと感動してすすり泣いている。
「ああ南部坂だ」「敵の仲間がおるさかい」と鑑賞中に声に出してしまうお茶目なお客さんもおり、討ち入りの時に吉良邸の池にかかった橋の上で見得を切る武士が現れると「清水一学」と何人かが言ったがすぐにその人物が「小林平八郎!」と名乗るので彼女たちのフライングがおもしろかった。「ああ[[阿久里/瑤泉院|南部坂]]だ」「敵の仲間がおるさかい」と鑑賞中にボソボソと声に出してしまうお茶目なお客さんもおり、討ち入りの時に吉良邸の池にかかった橋の上で見得を切る武士が現れると「[[清水一学]]」と何人かが言ったがすぐにその人物が「[[小林平八郎]]!」と名乗りをあげるので彼女たちのフライングがおもしろかった。
あと、殿さま夫婦が赤穂の浜辺でデートしてたり、堀部親子も赤穂勤務だったり、大石親子が同じ屋敷で切腹したりとわかりやすく都合よくアレンジしてるわりには、そこそこ歴史上のしっかりしたくわしいデータを台詞に盛り込んだりして、微妙な「こむずかしさ」を感じた(18年前17歳で饗応役やって8年前松山城の受け取りに行って…とか一場面も出てこない吉良左兵衛の行く末などがすべてセリフで処理されている)。あと、殿さま夫婦が赤穂の浜辺でデートしてたり、堀部親子も赤穂勤務だったり、大石親子が同じ屋敷で切腹したりとわかりやすく都合よくアレンジしてるわりには、そこそこ歴史上のしっかりしたくわしいデータを台詞に盛り込んだりして、微妙な「こむずかしさ」を感じた(18年前17歳で饗応役やって8年前松山城の受け取りに行って…とか一場面も出てこない[[吉良義周|吉良左兵衛]]の行く末などがすべてセリフで処理されている)。
観客が喜んでいるのは遊里で働く禿(かむろ)の可愛らしさや、山科の女中の山出しの態度、堀部弥兵衛のおじいさんギャグなどだし、すすり泣きは山科の妻子の別れや南部坂、細川邸など明らかにベタでわかりやすいところに反応している。観客が喜んでいるのは遊里で働く禿(かむろ)の可愛らしさや、山科の女中の山出しの態度、[[堀部弥兵衛]]のおじいさんギャグなどだし、すすり泣きは山科の妻子の別れや南部坂、細川邸など明らかにベタでわかりやすいところに反応している。
客層は9割がた女子だし、彼女たちはそもそも理屈っぽいハナシは好まないんじゃないかと思うから、もうちょっとシンプルに敷衍しても?と思った。
以上に加えて、決して周囲のキャラが舟木を越える事のないように配慮されるので四十七士の魅力は発揮されず、新解釈やアレンジの工夫はあらためてこの忠臣蔵でワクワクするしかけにはなってなかった。以上に加えて、決して周囲のキャラが舟木の存在感を越える事のないように配慮されるので四十七士の魅力アベレージは発揮されず、新解釈やアレンジの工夫はあらためてこの忠臣蔵でワクワクするしかけにはなってなかった。
後半のコンサートでは、14日はこの日だけ「特別」に彼がNHK大河ドラマ「赤穂浪士」に出演した当時にリリースされた記念曲「右衛門七討ち入り」がアンコールの時に歌われた(貴重)。後半のコンサートでは、14日はこの日だけ「特別」に彼がNHK大河ドラマ「[[赤穂浪士(NHK)]]」に出演した当時にリリースされた記念曲「[[矢頭右衛門七|右衛門七]]討ち入り」がアンコールの時に歌われた(貴重)。
舟木一夫のトークは相手におもねらないドライなボヤキ系なのだが、MCで「今日は12月14日討ち入りのあった日で。…だからどうしたってこともないんですけど。」と、ここで場内の笑いを誘うのはともかく「んまぁ、何百年経ったのか知りませんけど」的に続ける。

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