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血煙高田馬場

1,419 バイト追加, 2021年6月7日 (月) 11:55
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{{Cinema|制作=日活日活太秦|公開=1928|内蔵助=---|星=4|頃=}}[[画像:yasu3.jpg|thumb|役者絵:大河内伝次郎]]
たった6分の短い無声映画だがじゅうぶん興奮出来る作品。たった6分の短い無声映画だがじゅうぶん興奮出来る作品。伊藤大輔監督作品。
ホントはもっと長いんでしょうね。全11巻って言うんだから。(じつはあんまり、この"巻"ていうのがよくわかっていないんですが、フィルムの巻って事ですよね。おおけりゃ長いと思っておりますが…)
 短いけど、中身はケンカ安の日常>短い中に、ケンカ安の日常>[[菅野六郎左衛門|おじさん]]からの手紙>しまったー!>からの手紙>「南無三!」>[[堀部弥兵衛|弥兵衛]]父娘との出会い>高田馬場の決闘と、エピソードがふんだんに盛り込まれている。父娘との出会い>高田馬場の決闘・・と、エピソードがふんだんに盛り込まれている。
後年の映画やドラマでさまざまにアレンジされている「おじさんのけんかの原因」は史実通り「囲碁の争いがきっかけ」となっているのが興味深かった。
古い無声映画なので、あのコマ落としなチョコマカした絵面なんですが、スロー再生してみると意外にシッカリ演出されていて好感が持てる。古い無声映画なので、あのコマ落としなチョコマカしたスピードで見落としがちだが、スロー再生してみるとさらに注目すべき演出がふんだん。 まず八丁堀の貧乏長屋にはコジキがふたりほど配置されていて、一人はガチでハンディキャップのあるように見える。 [[ホリ|お幸]]は一見おしとやかだが、鈴緒をちぎるためにパッとかけだし、けっこう高い石段をひとっ飛びするなど実はすごくお転婆である。 弁士は「おじさん」といってるが、字幕もゆっくり読むと[[菅野六郎左衛門]]を「祖父」としている。 実はいろいろオリジナリティがあります。  飯南町の吉岡長太郎フィルムコレクション所蔵のフィルムには、おじさんからの手紙を読んで「しまった~!」となる前に回想シーンが入るバージョンが有る。これは一般公開や放送で2015.12月現在お馴染みの「血煙高田馬場」には無い貴重なまぼろしの場面。<small>(註01)</small>
監督さんは伊藤大輔という人だが、放送してくれたCSの衛星劇場は「監督/原作/脚本 稲垣浩」とクレジットしていた。稲垣さんって伊藤大輔の伊藤映画研究所の生徒さんだそうですな。茶店で酔っ払って寝ている安兵衛のところにかごに乗ったおじさんが通りかかり、安さん怒られると思ったらおじさんは「西国に出かける」などと言って酒を交わす。それが別れの盃であったというわけだが、その回想のあとに「しまった〜」になるのであります。(活弁士の坂本頼光さんがおもちゃ映画ミュージアムのイベントで見せてくれた)
血煙高田の馬場
 
 
(附言)CSの衛星劇場でときどきかかるが、稲垣浩監督作品と言ったり('10)、違う俳優に伴淳三郎と字幕を入れる('18)など、扱いが、おおざっぱ。
 
 
 
註01…2019年の坂本頼光さんの独演会で同作品がかかった時は、特別な解説も無く(あったかな?)上映されておりました。少なくとも頼光さんのライブでかかるときは、現在では全長版が本作のスタンダードとなりつつあるようです。

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