討ち入り〜8人の志士たちの挑戦〜

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2009年2月18日 (水) 05:46時点におけるKusuo (トーク | 投稿記録)による版

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作品概要
制作会社 TBS
公開年度 2008年
内蔵助役 浜田雅功
評価 1ツ星


バラエティ番組「リンカーン」で2週にわたって放送されたコント。出演、浜田雅功、雨上がり決死隊、キャイ〜ン、さまぁ〜ず、ぐっさん。

これたぶん、作家さんが忠臣蔵をやっておきたかったんじゃなかろうか。ドリフもひょうきん族も通ってきた道だから。

ただ、やるならちゃんとやれば良かったのに、お歴々が出演してるこの番組で、コントに松ちゃんが不在(なぜ?)という時点でまず残念。

おはなしは主君の仇討ちならぬ、亡き友(松本人志)の仇討ちという設定。忠臣蔵の裏側で、もうひとつの吉良に対する討ち入りがあったというのが建前。

プロローグが長く、わざとシリアスに撮ってる。これはあとのコントとのギャップを狙っているのか。

レギュラ−8人のひとりひとりに「書道の達人なにがし」というふうに、忠臣蔵とは関係ないオリジナルのキャラクターをつけて、ひとりずつ紹介するのに時間をかけて、ここには一切笑いは無い。(以上の紹介シーンや吉良邸に駆けつけるシーンの映像は凝った撮り方で、それなりのグレード)

で、討ち入りコントになる。

討ち入りコントは、「8人で討ち入りに来たのはいいけどハシゴが無いから吉良邸の塀を越えられないで困る」というのがきっかけで、そのあとのどうする鏡どころ。(<シャレで作られた前半のプロフィール紹介はまったくコントに活かされない。)

で、どんなギャグやボケのオンパレードになるのかなーと思って見ていると、とりあえず浜ちゃんがキレて、仕方なく6人がピラミッドして「重い重い」「痛い痛い」言う。それで1本終わり。コントと言ってもショートコントなのである。だから「2週にわたって」とは言ったものの、このコントは飛び飛びに、上記のような短いやつが、別のメインコーナーとメインコーナーの間にちょいちょいブリッジ的に入れられる構成。

計3回のコントはバリエーションがあるが、キャラ紹介と吉良邸に駆けつけるシーンとみんなが散り散りに逃げるシーンは同じVの繰り返し。

ほんとは浜ちゃんの切れ方の見せ所であり、おもしろポイントは、ごっつええの「ゴレンジャイ」みたいなトコロに落ち着けばもっと面白かったんだろうか。主に浜ちゃんは宮迫をいじるから二人コントになってしまって、会話も「なんで叩くんですか」系の繰り返しで薄い。何人もが「居るだけ」。やっぱソレ考えるとごっつええの構成ってすごかったのかな。出てるヒトみんながちゃんとおもしろく機能してたから。ボケもツッコミも必然性が面白かった。

とはいえこの討ち入り、コント自体はつまらないわけではない。長い前フリ要らないからもう2〜3回ギャグシチュエーションを増やして全5回くらい、ふざけ続けてほしかったなー。

今般の「コント番組の冬の時代」に忠臣蔵ものをやってくれただけでもお笑いファンとしては感謝なのかな。なんか惜しい作品。


忠臣蔵ファンでお笑いファンだからメチャクチャ依怙贔屓で星ふたつ。