赤垣源蔵 討ち入り前夜

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2008年12月28日 (日) 03:06時点におけるKusuo (トーク | 投稿記録)による版

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作品概要
制作会社 日活
公開年度 1938年
内蔵助役 ---
評価 2ツ星


講談などでおなじみの「赤垣源蔵 徳利の別れ」の映画版。

主役ののんだくれ源蔵をバンツマが演じております。

居候してるお兄さんのうちにお隣さん(脇坂家の重臣)のお嬢さんが遊びに来てお琴など弾くんですが、この千鶴江ちゃんが源蔵にホの字であります。そこらへんと、途中ちょっとしたチャンバラが入ってストーリーがふくらんでおります。

のんだくれが主役ということだからか、全体的に軽やかでコミカルな、現代的な台詞回しやら演出が見受けられます。

お兄さんから不忠臣ものと怒られて屋敷を追い出され、引っ越した狸長屋にも千鶴江ちゃんが「意気地なし」と言いに来る。

こうした作品は、鑑賞者が当然「徳利の別れ」を知ってることを前提にして作られてるわけで、それでちゃんと商売になってた(なってたんですかね)んですからいまでは信じられない興業でありますな。キャラやバックグラウンドについてなんの解説もナレーションもないんですから。

女中お杉がかわいくて、バンツマが涼しげな笑顔でかっこいいです。