赤穂義士外伝の内 荒川十太夫
作品概要 | |
制作会社 | 松竹 |
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公開年度 | 2022年 |
内蔵助役 | ーーー |
評価 |
講談の義士外伝「荒川十太夫」に惚れ込んだ尾上松緑が「歌舞伎にしたい!」という情熱で形になったコンパクトなお芝居。あらためて、そもの筋やディティールがたしかに歌舞伎っぽい(新作とは言え、企画に携わった人たちが松緑丈からアイデアを聴いたときすごくイメージしやすかったんじゃないかと思う)、良い話だったなぁと思う。
おおむねの感想はこちらと同様。>(塚田史香さんの記事)
他人の感想文で手を抜くなや!という感じだが、なんていうか、松緑丈の愛が深すぎて、ともかく原作たる講談のカラーを壊すまいと(なのか)、直球素直に講談の内容を芝居に変えてるので、そこには新解釈や過度の演出などが無く、歌舞音曲も無いのでどちらかと言うと新歌舞伎の「元禄忠臣蔵」に似た地味な風合いを前にして、こちらは舞台の実現をただただ称えるばかり&観劇をご一緒させていただいた荒川家十代目の池田さん親子を祝福するばかりでして。
なので、いいも悪いもなく、取り立てて大げさにご報告することも無く…
神田伯山先生がラジオで言っていたが、講談で欠けていた細かい部分が、新しいシーンやセリフで補足出来ているのはビジュアル的に新鮮。…ンま、これも他人様の感想ですが。(ちなみに泉岳寺の四十七士のお墓のフォーメーションは舞台上で再現できないので独特に変えている。)
また、ストーリーラインを初めて知る人には、感動ミステリーなのかも?と思いました。(これもパンフレットに書いてあった劇作家・西森英行さんの談…てへ)
ラストはウルウルします。
とにかく、新作が見られるというのは寿命が伸びまする。(初日じゃなきゃ、ダメ?)