「間瀬孫九郎」の版間の差分

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間瀬孫九郎【ませ まごくろう】…[[間瀬久太夫]]の長男。
 
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正路潔白の度が過ぎておもしろくない男。
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友「貴公のような片物(へんぶつ)じゃあ同僚のつきあいができん。一緒に女郎買いに出かけよう」
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孫「瘡(かさ)をかいて鼻でも落ちたら侍のつとめができぬ」
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友「バカだなあ。鼻が落ちるの骨がらみだのというのはよっぽど運の悪い万人に一人だ。」
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大阪蔵屋敷の在勤が決まったとき、仲間が「あんな無骨じゃ大阪商人とやりとりができん」と迷惑がり、
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事件前、芝居小屋でもめたチンピラを斬り殺してしまったかどで退役。一時、浪人をしていた。1年ほど謹慎してから帰参したら「松の廊下事件」。
 
事件前、芝居小屋でもめたチンピラを斬り殺してしまったかどで退役。一時、浪人をしていた。1年ほど謹慎してから帰参したら「松の廊下事件」。

2009年3月22日 (日) 19:14時点における版


間瀬孫九郎【ませ まごくろう】…間瀬久太夫の長男。

正路潔白の度が過ぎておもしろくない男。

友「貴公のような片物(へんぶつ)じゃあ同僚のつきあいができん。一緒に女郎買いに出かけよう」

孫「瘡(かさ)をかいて鼻でも落ちたら侍のつとめができぬ」

友「バカだなあ。鼻が落ちるの骨がらみだのというのはよっぽど運の悪い万人に一人だ。」

大阪蔵屋敷の在勤が決まったとき、仲間が「あんな無骨じゃ大阪商人とやりとりができん」と迷惑がり、


事件前、芝居小屋でもめたチンピラを斬り殺してしまったかどで退役。一時、浪人をしていた。1年ほど謹慎してから帰参したら「松の廊下事件」。

討ち入りの時「山」つって「山」と答えた吉良の家来、鳥居理右衛門と戦った。

引き揚げの最中、宇田川町近辺で5〜6歳の子供が寄ってきて血まみれ装束の孫九郎に「おっちゃん、だいとくれ」とリクエスト。袖紋をあげてだっこしながら自分の子供を思い出して行進を続けていると、子供のお母さんがやってきて「すいません、うちの子がどんな粗相をしたかは存じませんが生き血を吸うのだけはご勘弁下さい」とビビって嘆願した。

この子がなぜかその後も泉岳寺参りをやめないので、親の伊勢屋半兵衛(とか米屋の北国屋半三郎とか)はなにかの因縁と、泉岳寺に付け届けをしたと申します。


享年23。

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