高田郡兵衛

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2009年5月3日 (日) 21:06時点におけるKusuo (トーク | 投稿記録)による版

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役者絵:妻夫木 聡
役者絵:堤真 一

高田郡兵衛【たかだ ぐんべえ】…縁談で脱盟。槍の郡兵衛


主家退転の後、国元に駆けつけ動揺する城内でアダ討ちのアイデアを説いたのも一番だったが、内蔵助の放蕩三昧に愛想をつかしたのも一番だった。

古田求の脚本のドラマでは旗本やってるおじさん(内田三郎右衛門)から縁談が来ちゃって困り果て、モジモジしてるとお兄さんが「やぁこいつ仇討ちを考えてるんスよ」と言うと「おおばかものめがー!ご公儀の仕置きに遺恨を差し挟もうというのか!5人以上のものが申し合わせるおこないは徒党の罪じゃ!言語道断!!」とか、しまいにゃ「ばらすぞ!」と迫られ板挟みになって最初に脱盟。古田求さんはこの「徒党罪」の台詞のくだりが好きと見えてたびたびいろんなドラマに使っております。

元禄繚乱では、カノジョをはらませちゃって、カノジョのお父さんが娘と結婚しないと「ばらすぞ!」とせまった。急進派の高田だったが、女のことでにっちもさっちもいかなくなると言うのはマヌケでおもしろく、脱盟の理屈も合うのでよかった。


ちなみにおじさんは脱盟までさせたのに郡兵衛に家督を譲っていないとか。


最初の脱名に仲間達は「あんにゃろう!踏み殺せっ!!」と大ブーイングだった。


隠れ家に差し入れをしたり、討ち入りが終わったあとにのこのこみんなに会いに来るが門前払いを食らう演出のあるドラマやお芝居もある。脱盟したあとに「悪かった」という態度で後々まで出番を引きずる珍しいキャラクター。


ちなみに講談のほうでは、平岡三十郞なる母方の伯父さん(やっぱり旗本)ちに居候してて、娘おさとのハートを射貫いてしまい、そのまま縁談に発展。郡兵衛もまんざらでもなかったが、内祝言の日を討ち入りの日にさせられちゃって、外出を禁止され、伯父さんの家で遠く陣太鼓の音を聞きながら「ああこの場にいたってまいらんのは不忠不義と思し召すであろうなあ」と、部屋で一人切腹をする。…って、これじゃ萱野三平のエピソードとかぶっちゃう。

忠臣蔵 花の巻雪の巻でもあばずれと恋仲になり、彼女が討ち入りの日に高田を離してくれなかったので心中して脱盟するという、オリジナルエピソードに変えられているが、せっかく特徴のある「討ち入りに執着のある最初の脱盟者」に、取って付けたような死のエピソードで「最後の脱盟者」に変えちゃうのはいただけない。


高田軍兵衛


(奥田、ヤスベエ、高田で江戸急進派トリオ)