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回編集
差分
配役について加筆
{{Cinema|制作=テレビ東京|公開=1989|内蔵助=松本幸四郎|星=3|頃=}}
[[画像:Mimuradaicyu_poster.jpg|thumb|役者絵:松本竜介番宣ポスター]]
ところどころ入る城達也のナレーションがウソもホントも説得力たっぷりに語ってくれる。
<以下ネタバレ>
定石通りじゃないシークエンスが細かく色々あるので、目が離せない、というか油断が出来ない。
[[田中貞四郎]]、[[萱野三平]]、[[高田郡兵衛]]、[[毛利小平太]]ら、脱盟者の各エピソードが豊かに膨らまされているのも特徴。こころざし半ばで死んでいった脱盟者たちの討ち入りの姿を、死にゆく断末魔の毛利小平太(史実的にも最後の脱盟者)の幻覚に見せるというエピソードはオリジナリティがある。の幻覚に見せるというオリジナリティがある構成は秀逸。
気になる点といえば、大事な屋内セットがいやに狭かったり、コメディリリーフが松本竜介ひとりで、彼のおとぼけはカノジョにつねられて顔をヨリ目にするくらいのサービスだったり(ラスト近くに原哲男が出てくるがなにもふざけない)。
それらさえ鼻につかなければかなり見応えある12時間。
個人的には最初、配役にはだいぶ違和感があった。いろんな分野の人が一堂に会すのも忠臣蔵ドラマの醍醐味には違いないのだが、ふつうはそれがうまくいくと「役者の花畑」的な華やかさになるのだが、「岩下志麻」「松本竜介」「立花理沙」「松本幸四郎」「知らない人」という、'''闇鍋みたいなざっぱくな闇鍋みたいな'''、具が打ち解けないハーモニーにはセンスが感じられず、そのためなのかなんなのか、どうも幸四郎の内蔵助も、もうひとつ映えず影が薄くなり、出番じゃないときの彼の残像の無さもけっこう気になった。(ことによると幸四郎が垢抜けて都会的すぎて内蔵助役に合ってないのかも?)、具が打ち解けないハーモニーにはセンスが感じられず、そのためなのかなんなのか、どうも幸四郎の内蔵助も、もうひとつ映えず影が薄くなり、出番じゃないときの彼の残像の無さもけっこう気になった。(ことによると幸四郎が垢抜けて都会的すぎて内蔵助役に合ってないのかも?)(<附言:有名か無名かどの分野の芸能人かは問題ではなく、本に書かれた登場人物の個性を、役者の人柄が活かすことができれば(それは、演技力とは別の"存在感"のハナシ)、ざっぱくな闇鍋もじゅうぶんにおいしいはず。)