なにわ忠臣蔵

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大阪を舞台にした、暴力団の抗争と忠臣蔵をだぶらせた作品。


ふだん「難波金融伝・ミナミの帝王」を撮ってるスタッフによる作品だが、誰が「忠臣蔵やろうよ」と言いだしたのか知りませんが、やらなくちゃいけないことになったんで「撮りました。これでイイですか」という感じの作品。まったく忠臣蔵に対する愛を感じないし、かといってバカにしてる作品でもない。

監督さんは、もらった脚本を端っこから淡々と順番に撮ってるかんじで画面作りにはまったく工夫がなく、みんなあんまりやりたくなかったのかな、と。


大阪が舞台でもユーモアが無い。暴力団が主役の抗争劇でもバイオレンスシーンに緊迫感も無い(いや、バイオレンスシーン自体がほとんど無い)。おねえちゃんが出てきてもエロくない。出演者は関西弁をあやつれない(ほとんど関東出身)。BGMも無い。討ち入りは予算の関係なのか雪が無い(春なもんで)。47人も仲間が無い(5にんなの)。これほど「辞めたい」と言ってる脱盟者のほうに感情移入できる忠臣蔵は他に無い。無い無いづくしであります。


作品を見てる間のこの気分ってなんだろう。結論が出てるけど出席してなきゃいけない会議の気分かな。強い主張も無ければツッコミも無く、でも10分で切り上げるわけにもいかず、みたいな?


内容に対する意見は「なにわ忠臣蔵」で検索いたしますと何件かひじょうに的を射たレビューが引っかかりますのでそちらをご覧いただければと思います。


でもね!一個だけ、最高に気に入ってるシーンがあります。吉良組の組長の長門裕之が最後に額を撃ち抜かれるシーン。大石の岩城滉一がバーンとやると長門の頭部ダミーがブシュワッ!て血しぶきをあげるんだけど、すごくユルくて最高。このセンスで全編通してくれたらなあ!と、くやまれる。


ま、きっと製作サイドに悪気は無い。