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通し狂言 仮名手本忠臣蔵

79 バイト追加, 2020年8月5日 (水) 17:42
七段目
けっこう上演され、見る機会が多い幕。
五段目で舅が強盗に取られた大金はカノジョのおかるが御茶屋に身を売った代金。実家での泥棒〜切腹騒ぎなど知らず、おとなしく御茶屋で奉公するおかるだったがひょんなことで討ち入りのリーダー五段目で舅が強盗に取られた大金は、[[早野勘平|勘平]]のカノジョの[[お軽]]が御茶屋に身を売った代金。実家での泥棒〜切腹騒ぎなど知らず、おとなしく御茶屋で奉公するお軽だったが、ひょんなことで討ち入りのリーダー[[大石内蔵助|大星由良之助]]の密書を読んでしまう。おかるの兄、の密書を読んでしまう。お軽の兄、[[寺坂吉右衛門|寺岡平右衛門]]は秘密を知った妹おかるを殺すことで由良之助に忠誠を証明しようとする。は秘密を知った妹・お軽を殺すことで由良之助に忠誠を証明しようとする。
ぶっちゃけ、全段を通して大星由良之助がメインで活躍する'''唯一'''の段。
さてDVDのおかる、女形の中村歌右衛門さてDVDのお軽、女形の中村歌右衛門(6th)さんがご高齢で、妙齢なはずのおかるがおばあさんに見えちゃうのがじゃっかんサメた。しかしいろんなおかるを見たがこの人ほど「女性」の線というかデフォルメがすばらしい人はほかにしらない。中村福助さんがご高齢で、妙齢なはずがおばあさんに見えちゃうのがじゃっかんサメた。しかしいろんなお軽を見たがこの人ほど「女性」の線というかデフォルメがすばらしい人はほかに知らない。中村福助(9th)のお軽(09顔見世)はその歌右衛門に直接手ほどきを受けてると言うだけに「あ」と思うほど歌右衛門っぽいところがあるが、ひじょうにリーズナブルというか、わかりやすい、なんというか最近の女子のような親近感のあるお軽がいい。ただ演じ方は六段目では三段目の腰元の感じで、七段目で六段目の世話女房で演じるのがいいと三代目菊五郎が言ってたと聞くと大納得なんで、あんまり一力のお勤めが板についてると実家とあんなに名残惜しく別れたいきさつとの関連性が怪しくなり哀れさが減る。はその歌右衛門に直接手ほどきを受けてると言うだけに「あ」と思うほど歌右衛門っぽいところがあるが、ひじょうにリーズナブルというか、わかりやすい。なんというか最近の女子のような親近感のあるお軽がいい。ただ演じ方については、「六段目では三段目の腰元の感じで、そして七段目で六段目の世話女房で演じるのがいい」と三代目菊五郎が言ってたとおり、あんまり一力のお勤めが板についてると、六段目で実家とあんなに名残惜しく別れたいきさつとの関連性が怪しくなり哀れさが減る。
平成20年に白鴎27回忌公演(由良之助=幸四郎(9th)。おかる。お軽=芝雀(7th)。平右衛門=染五郎(7th))でライブ見たとき、お軽のひそひそ話のあと平右衛門が「こっちは聞こえねえ」など小ネタギャグが多かった(あたしはコレ、ほかで見たことがない。基本的におかると平右衛門の再会シーンはコミカルな滑り出しなので2010年頃はもともとあった「会いたかった会いたかった」という台詞さえAKB48のヒット曲の引用ギャグと捉えられ、笑う客が少なからず、いた)わりに、ぼろ泣きの出来でした。おかるが不憫で不憫で。歌舞伎のライブって、意識と感情が割と離れてて唐突にワッと泣けてくるんで不思議。理性の方が「あっと、ここで泣くの!?ハイ」て感じでいささかビックリする。歴史が築いた「型」は理屈抜きに日本人のDNAを刺激するようです。)でライブ見たとき、お軽のひそひそ話を聞くだけ聞いた平右衛門が「こっちの耳は聞こえねえ」と言うなど、小ネタギャグが多かった(<あたしはコレ、ほかで見たことがない。基本的に、お軽と平右衛門の再会シーンはコミカルな滑り出しなので2010年頃はもともとあった「会いたかった会いたかった」という台詞さえAKB48のヒット曲の引用ギャグと捉えられ、クスクス笑う客が少なからず、いた)わりに、ぼろ泣きの出来でした。おかるが不憫で不憫で。歌舞伎のライブって、意識と感情が割と離れてて唐突にワッと泣けてくるんで不思議。理性の方が「あっと、ここで泣くの!?ハイ」て感じでいささかビックリする。歴史が築いた「型」は理屈抜きに日本人のDNAを刺激するようです。
(ちなみに仁左衛門(15th)の平右衛門は小ボケで通さず、お軽が実家の事情を聞き出す過程でコミカルからシリアスにオーバーラップさせていき、「察しが悪い」のを「演じ」るテイでやり、よそを向いてちょっと泣く。)
見立てと言えば、はしごから降りてくる軽の大事なところが見えたとからかうにあたって由良之助は「船玉様が見える」「洞庭の秋の月を拝みたてまつるじゃ」と豊かなギャグを言い、「覗かんすないな」と怒られる。洞庭はともかく、船玉ってなんだろうと思ったが要は船霊様で、船の上面図を女陰の形に見立てたのであります。そりゃまた、えらい、えらひとじゃ。見立てと言えば、はしごから降りてくるお軽の大事なところが見えたとからかうにあたって由良之助は「船玉様が見える」「洞庭の秋の月を拝みたてまつるじゃ」と豊かなギャグを言い、「覗かんすないな」と怒られる。洞庭はともかく、船玉ってなんだろうと思ったが要は船霊様で、船の上面図を女陰の形に見立てたのであります。そりゃまた、えらい、えらひとじゃ。
ちなみに九代目団十郎はシモネタを嫌って「天津乙女のご降臨」と、セリフをアレンジしたとか。
 
 
== '''八段目''' ==

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