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通し狂言 仮名手本忠臣蔵

1,466 バイト追加, 2009年11月6日 (金) 17:21
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'''四段目''' 判官切腹。慣用句?として使われる「おそかりし、ゆらのすけ〜!」って実際セリフにあるのかと思ったら実際は「由良之助か、待ちかねたわやい〜」だった。「通さん場」といって劇場のお客さんの出入りが許されない大事な段。
 
歌舞伎の所作には素人も玄人も実はよくわからないことがあって、この切腹の場にやっと到着した由良之助が検使役・石堂右馬之丞に「近う近う〜」と言われて花道で一回両手を懐に入れる仕草について、落語の「四段目」(出典:志ん朝版)では「ひょいっと顔を上げてみるってえと、もうお殿様はお腹を召してるから"しまった〜"と思っても、ここでもってあわてちゃあいけないと思うから両方の手をこうやってフトコロへ突っ込んで腹帯をキュウッと締め直す。」と説明しているが、市村羽左衛門(17)がある番組で言うには「なんでああいう仕草をするんだか九代目からおじさん達が聞いてないんですよ。演出の意図がハッキリしていないから、あれは腹帯のことだろうと思うが、締め直すんだかゆるめるんだかはおまえ達の解釈でやれと言われ、あたしはゆるめてます。あすこで締め直す由良之助じゃ仇は取れない。」だそうです。
五段目で舅が強盗に取られた大金はカノジョのおかるが御茶屋に身を売った代金。実家での泥棒〜切腹騒ぎなど知らず、おとなしく御茶屋で奉公するおかるだったがひょんなことで討ち入りのリーダー[[大石内蔵助|大星由良之助]]の密書を読んでしまう。おかるの兄、[[寺坂吉右衛門|寺岡平右衛門]]は秘密を知った妹おかるを殺すことで由良之助に忠誠を証明しようとする。
DVDのおかる、女形の中村歌右衛門さんがご高齢で、妙齢なはずのおかるがおばあさんに見えちゃうのがじゃっかんサメた。しかしいろんなおかるを見たがこの人ほど「女性」の線というかデフォルメがすばらしい人はほかにしらない。よく上演されるわりに、由良之助を演ずる役者は異口同音に「むずかしい」という。大酒を飲んでて血中アルコール濃度は上がってるのにシンは酔ってない。でも、酔ったフリをしなければいけない。というのを演じるのには骨が折れるとか。 さてDVDのおかる、女形の中村歌右衛門さんがご高齢で、妙齢なはずのおかるがおばあさんに見えちゃうのがじゃっかんサメた。しかしいろんなおかるを見たがこの人ほど「女性」の線というかデフォルメがすばらしい人はほかにしらない。
平成20年に白鴎27回忌公演(由良之助=幸四郎。おかる=芝雀。平右衛門=染五郎)で見ましたがライブで見た時はぼろ泣きしました。おかるが不憫で不憫で。歌舞伎のライブって、意識と感情が割と離れてて急にわっと泣けてくるんで不思議。理性の方が「あっと、ここで泣くの!?ハイ」て感じでいささかビックリする。歴史が築いた「型」は理屈抜きに日本人のDNAを刺激するようです。
由良之助と芸者衆が遊ぶとき、その公演当時の'''時事ネタを入れる'''モノボケの一発芸「見立て」が楽しい。(<仁左衛門や勘三郎の時はやらない?おもに吉右衛門の一門の時に見られるモノボケの一発芸「見立て」が楽しい。(<仁左衛門や勘三郎の時はやらない?おもに吉右衛門の系統の時に見られる)

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