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通し狂言 仮名手本忠臣蔵

283 バイト追加, 2016年10月17日 (月) 10:07
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ワイロをもらって万端こころえた高師直は、いじめの矛先を[[浅野内匠頭|塩冶判官]]に変える。
 
その進物のくだりのあと、師直邸にお使いに来たおかると勘平のシークエンスだが、暗がりでおかるが勘平の袴に手を突っ込んだりするラブラブシーンがあり、プラトニックな力弥&小浪と対照的な大人のカップルの粘着性が表現されており、これがあるおかげで以降の二人のアレコレがすごく納得がいく。歌舞伎DVD未収録。
 
イジワルだけど上品にやんなくちゃいけない師直はむずかしいそうですな。
 
上方落語「質屋芝居」に登場する。
 
裏切る前の[[斧九太夫]]も登場し、映画やドラマで見かける「アンチ殿さま」的な発言が見られ、興味深い。が、これも歌舞伎では見られない。上方では演ってるのかしら。(人形浄瑠璃DVDに収録)
 
近年の歌舞伎上演の際、キャラクターの名前を史実の名前に直しちゃってるものもあり、ここでもお家再興の話題の時、原作にある「ご舎弟・縫の介様もござれば」っていうのを「ご舎弟・大学様もござれば」と言っちゃってる場合がある。個人的感想だが、仮名手本では、すべて原作どおりの変名でやるべきなんじゃないかしら。
 
'''表門 城明け渡しの場'''
閉ざされた門の外で、由良之助が朝までおり、夜明けに「ある決意」をする。映画やドラマや浪曲もおなじみの「城明け渡し」に該当するシーン。塩冶家の閉ざされた門の外で、由良之助が朝までおり、夜明けに「ある決意」をする。映画やドラマや浪曲もおなじみの「城明け渡し」に該当するシーン。
人形浄瑠璃と歌舞伎では演出面でひじょうに興味深い違いがある。
いちばん大きな違いがラストで、人形浄瑠璃では「ハッタと睨んでぇ!!」とそれだけ台詞が入って由良之助がハケて幕となるが、歌舞伎は由良之助が花道を下がってるときに幕が途中までしまったところで止まり、急にソデから三味線の人が現れ、マドロス風に台に片足を乗っけたかと思うと「愁い三重(うれいさんじゅう)〜送り三重」を奏でる。由良之助はトボトボむこうへ入る。ちょっとシュールでおもしろい。
 
補足だが歌舞伎では、ただでさえでっかく設えられた表門が由良之助の歩みとともに表門全体が奥へ移動を始め、遠のいていくシーンがダイナミック。舞台を有効に使って距離を表現している。
 
なんとなく七段目との因果関係が成立してて、あればあったで気持ちのいいエピソードでございます。歌舞伎&人形浄瑠璃共にDVD未収録
 

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