紅だすき喧嘩状

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作品概要
制作会社 東映
公開年度 1959年
内蔵助役 ---
評価 2ツ星


東千代之介 美空ひばりコンビ(ってけっこういろいろ撮ってるのですね)による軽妙な「安兵衛もの」。


ケンカ仲裁屋の安さんの八丁堀の長屋に、青びょうたんのにやけ侍の斧定九郎との縁談(内匠頭=里見浩太朗のお膳立て)から逃れる為に赤穂から堀部弥兵衛の娘・ゆきが転がり込んでくる。

安さんのおとなりさん・魚屋の勘介はゆきと乳兄妹。


男装で江戸にやってくるおさちと安さんの出会いは必ずしも穏やかなものではなく、寄ると触るとケンカになるが、「だいッキライ。でも好き」という展開が現代のマンガによくあるラブコメ風でとっつきやすく、美空ひばりの「鼻っ柱の強い男」から「惚れた男にはからきし弱い女」の演じ分けによるツンデレぶりも面白い。


冒頭から、ケンカを見物するカゴ屋が「イカすねえ」というセリフを吐いてるところからもう、この作品は史実や古典がどうのと言うより新しい味付けの娯楽のほうに徹しており、安さん行きつけの飲み屋も吹き抜けのビアホールっぽくなっていて、ひばりが歌うのに都合よくできている。ひねくった理屈が一切ない、完全娯楽映画。


弥兵衛が高田馬場で仇討ちを目撃してから安兵衛にぞっこんになるのが定番だが、もともと娘のゆきと安兵衛がお付き合いしてるというのはユニークなアレンジ・パターンでめずらしい。

出府してきた弥兵衛はゆきが流しをやってることにおどろき、「無頼漢」の安兵衛に否定的な態度を取り、ふたりの仲を裂こうとするが高田馬場の助太刀のようすに心変わりをする。


祝言の仲人は内匠頭(安兵衛とはココが初対面)が買って出て、歌って踊ってこの映画は終わるが、数年後の「赤穂浪士」の安兵衛が東千代之介だから、続きもののイメージで見るとなんだか面白い。


ケンカ仲裁料が2両とか3両なのだが、たかくね?