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新作落語いろいろ

1,495 バイト追加, 2010年2月28日 (日) 20:15
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噺家の師匠たちは忠臣蔵を題材にいろいろなお話しを作ってらっしゃいます。
 
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'''花ぐもり-青春忠臣蔵三平篇'''…桂三枝
 
300年から続いている赤穂義士人気。じつは内蔵助は計算づくだったという着想と、師匠の家路の国道171号線に「萱野三平屋敷跡」があるという縁からこの噺を作ったという。
 
父親の推挙する再就職と主君の仇討ち計画の板挟みになった[[萱野三平]]に俳句仲間の[[大高源五]]がてっとりばやく忠義の士として名を残すために、辞世の上の句を土産にして切腹をすすめにいく。
 
師匠の創作落語なのでいつもながら「よく調べているなあ」と感心はするものの、爆笑するほど構成に大きな工夫はない。実際に忠と孝の板挟みで自害した三平のエピソードに大高源五が加わるだけで、要はやりとりが大阪弁の妙で愉快に仕上がってる作品。
 
 
余談だが枕で「[[忠臣蔵ー花に散り雪に散りー|宝塚]]は浅野内匠頭、辞世の句を歌いながら踊りまんねんで。介錯人も一緒に踊りまんねん」と話してる部分があるが、ほんとうはお仕置き場に向かう内匠頭が銀橋の途中で立ち止まって辞世を口ずさみ、BGMに辞世に曲のついた歌が流れ、切腹のシーンは無く、もちろん介錯人と踊るシーンは無い。お笑いってこういうふうにいろいろ膨らませて作るのだなあと興味深かった。
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