「爆烈忠臣蔵」の版間の差分

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開始5分でだいたいその芝居が面白いかどうか、だいたいわかるとやら申しますが(わたしだけ?)、この芝居もまさにそうでした。
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開始5分でその芝居が面白いかどうか、だいたいわかるとやら申しますが(わたしだけ?)、この芝居もまさにそうでした。
  
 
オープニング、[[斧定九郎|定九郎]]を模したおいはぎが、夜の山道で旅人を襲うところから物語は始まるのだが、そこに助けに来るのが[[早野勘平|勘平]](を模したグル)。旅人を逃がすテイで始まる定九郎と勘平の刀と鉄砲の対決が、見ごたえのある、ギャグ漫画のようなテンポのシーンで、要はもう、この時点で「合格」なんです。
 
オープニング、[[斧定九郎|定九郎]]を模したおいはぎが、夜の山道で旅人を襲うところから物語は始まるのだが、そこに助けに来るのが[[早野勘平|勘平]](を模したグル)。旅人を逃がすテイで始まる定九郎と勘平の刀と鉄砲の対決が、見ごたえのある、ギャグ漫画のようなテンポのシーンで、要はもう、この時点で「合格」なんです。

2025年11月24日 (月) 13:39時点における版

キラキラのパンフレット三千円

たいへん面白かったんですけど(劇団☆新感線のだしもの)、どこもかしこも良かったんで、どっからハナシたらいいのか…

まず、3階の天井席なのにチケ代が9,800円もするのだ。(ちなみに桟敷だと17,000円。強気!)

映写されるスクリーンが半分くらい見えない。花道は完全に見えない。本当なら噴飯ものであります。


…だったのに面白かったっていうのは、こりゃあ本当に面白かったんだなと。


どっから褒め始めたらいいのかわからないんですが、とにかく、小池栄子さんのファンになりました。

すばらしい。

設定よりもだいぶ若い役(主人公。ほぼ出ずっぱり)なんですけどコレを見事にやりきってる。

漫画から飛びでたような躍動感(まるでテレビ黎明期の虫プロのアニメみたい)。これを松本〜大阪〜東京でを50公演(強)続けてるとか、マジで神。


劇団☆新感線。45周年という意気込み。「爆裂忠臣蔵」というワードでボンヤリと感じる空気感がありますが、まずその期待を裏切らない内容。

じゅうぶんに爆裂していました。


(あらすじ)

山出しの右も左もわからない小娘が江戸へ出て芝居をやりたがるが、女性は役者を出来ない天保時代。

彼女はひょんなことから、実録物を劇化し、女優も活躍する「闇歌舞伎」が密かに上演される離れ小島で、支配者に会う。

やがて、小娘は難関を乗り越え、晴れて「大星由良之助を演じる役者になる」という夢に近づいていく・・・。


開始5分でその芝居が面白いかどうか、だいたいわかるとやら申しますが(わたしだけ?)、この芝居もまさにそうでした。

オープニング、定九郎を模したおいはぎが、夜の山道で旅人を襲うところから物語は始まるのだが、そこに助けに来るのが勘平(を模したグル)。旅人を逃がすテイで始まる定九郎と勘平の刀と鉄砲の対決が、見ごたえのある、ギャグ漫画のようなテンポのシーンで、要はもう、この時点で「合格」なんです。

セットの転換なども含めて、オープニング〜タイトル登場(が、またいい)の段階で、どう身構えればいいのか、という警戒心を全部解除してもらえる。

忠臣蔵が下火とは言え、NHKの放送や、藤原竜也の芝居によって、来場者が「コレなら知ってる」というであろう定九郎を最初に持ってくるのはすごく心憎い構成だと思った。

その後も、無茶な設定も続くのだが、それが気にならないほど、センスや構成で楽しませ切ってくれる。


たぶん「爆裂」を具体化しているのは、登場人物全員が抱えているフラストレーションと、それを日常でどう爆裂させてるか、その絡み合いなのだと思う。

登場人物たちの織りなす、芝居興行というエネルギー。芝居をやりたいと焦がれる人間のエネルギー。権力と抵抗のエネルギー。そういうでかい爆裂に、恨み、差別、笑い、怒り、こだわり、歌と踊りといった細かい爆裂が幾重にもからみあう。


休憩を入れて4時間の大作だが、一瞬も退屈しなかった。


忠臣蔵は劇中劇だが、要所要所にすごくうまく入れてるのが、なにより気分が良い。




<附言>

ちなみに古田新太氏は、1995年に「忠臣蔵ブートレッグ」(スペースゼロ・プロデュース公演)という芝居をやっている(演出は今回と同じ、いのうえひでのり氏で、高田聖子さんも出て新感線みが強いが、高田さんはお怪我をされたとか)。

もりいは見ていませんが、その時の内容は、ほうぼうのサイトから拾うと…「映画「AKIRA」のサントラ曲を使ったダンスや殺陣のある、お客を巻き込んでの2時間半強で、最後赤穂浪士がゾンビ?」(要確認!笑)

「「あ~またやるのか、忠臣蔵」と思いました。 オイラは『忠臣蔵ブートレッグ』をやっているし、よそでもやっているから。日本人はみんな好きだよね、『忠臣蔵』が。」(公式サイトより)