「脇坂淡路守」の版間の差分

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[[画像:Wakisaka_s.jpg|thumb|役者絵:萬屋錦之介]]
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脇坂淡路守【わきさか あわじのかみ】…赤穂城城明け渡し(4/18)担当の大名。新しい赤穂藩主(永井直敬)がくるまでの当座の仮藩主。
 
脇坂淡路守【わきさか あわじのかみ】…赤穂城城明け渡し(4/18)担当の大名。新しい赤穂藩主(永井直敬)がくるまでの当座の仮藩主。
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絵づら的には、お城を引き取りに一戦を交える覚悟で軍隊を編成して赤穂までやってくるので「敵軍」っぽいイメージだが、内匠頭が江戸城に勤務中は'''いろいろ助けてくれた先輩'''。
 
絵づら的には、お城を引き取りに一戦を交える覚悟で軍隊を編成して赤穂までやってくるので「敵軍」っぽいイメージだが、内匠頭が江戸城に勤務中は'''いろいろ助けてくれた先輩'''。
  
大猷院(だいゆういん)50回忌で[[吉良上野介|吉良]]とイヤなことがあったとかで、事件以前に浅野と酒飲みながら「気持ちわかるよ。とにかく我慢だよ」と忠告してくれたりする演出もある(東映版や仲代版)。
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大猷院(だいゆういん=徳川家光)50回忌で[[吉良上野介|吉良]]とイヤなことがあったとかで、事件以前に浅野と酒飲みながら「気持ちわかるよ。とにかく我慢だよ」と忠告してくれたりする演出もある(<「[[赤穂浪士]](東映)」や[[忠臣蔵 風の巻・雲の巻|仲代版]])。内匠頭もこの脇坂さんも播州の人なんですね(おとなり播磨・龍野藩:そうめんやっぱり揖保乃糸)。
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このくだり、講談では[[加藤遠江守泰経|加藤]]さんって人のセリフ。物語によっては戸澤下野守政庸という友達の場合もある。(<実際のところ室鳩巣のスタッフも戸澤さんのアドバイスについて取材を残してるとか。)
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日頃から浅野のことを心配してあげてたので、刃傷事件に出くわしたときは「しまった〜!」とくやしがり、松の廊下で搬送される吉良と'''わざとぶつかって'''
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「我が家の紋所を不浄の血でけがすとはなにごとぞっ!無礼者!」
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などと言い、怪我して血だらけの吉良を、持ってる檜扇(ひおうぎ)とかでピシャリと叩く、という演出がオーソドックス。
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え?あれだけふだん威張り散らしてる吉良上野介にそんなことしていいの?偉い人なのでわ?って思っちゃう。
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武家社会の身分関係でいうと、吉良は旗本。この身分は将軍直属の、いわば中央官庁の国家公務員のようなイメージで、それに対して脇坂は領地を持つれっきとしたお大名。県知事とか自治体のトップに値する。同じく浅野内匠頭もイベントの係をやっていなければ、廊下で老人にぶつかられたら「無礼者!」ピシャリ!は、アリだった格上なのです。
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ただし、吉良の場合はちょっと複雑で、朝廷からもらった官位は吉良のほうがふたりよりも上。これは絶対なので、決して無視できない。高家筆頭という立場も朝廷や幕府と直接やり取りできる立場だし、「格下」というレッテルは、なかなか貼りにくい。
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なので、この「紋所を不浄の血でけがしたな!」のシーンを成立させるには、身分云々というよりも、大事な家紋を"血(不浄のもの)で汚す"という、行為そのものが、きわめて無礼だったという理屈で考えるのが自然。(脇坂の場合は、自分からわざとぶつかったのだが)
  
刃傷事件のとき、心配してた事態が起こってしまって「しまった〜!」とくやしがり、松の廊下で搬送される吉良とわざとぶつかって「我が家の紋所を(この脇坂の定紋を)不浄の血でけがすとはなにごとぞっ!無礼者!(慮外者!)」などと言って怪我して血だらけの吉良をしたたかぶつという演出がしばしば見られる。
 
  
 
城明け渡しのときは「誠に見事なる城明け渡し。弓一丁、わらじ一足に至るまで行き届いたる主欄。淡路ほとほと感服いたしたぞ」と、城代家老[[大石内蔵助|内蔵助]]をほめる。
 
城明け渡しのときは「誠に見事なる城明け渡し。弓一丁、わらじ一足に至るまで行き届いたる主欄。淡路ほとほと感服いたしたぞ」と、城代家老[[大石内蔵助|内蔵助]]をほめる。
  
脇坂淡路守という名前でもあるので「あわじ」ということも。
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役者絵の萬屋錦之介は2回この役をやってる俳優さん。
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通称「あわじ」。

2025年12月15日 (月) 00:51時点における最新版

役者絵:萬屋錦之介

脇坂淡路守【わきさか あわじのかみ】…赤穂城城明け渡し(4/18)担当の大名。新しい赤穂藩主(永井直敬)がくるまでの当座の仮藩主。


絵づら的には、お城を引き取りに一戦を交える覚悟で軍隊を編成して赤穂までやってくるので「敵軍」っぽいイメージだが、内匠頭が江戸城に勤務中はいろいろ助けてくれた先輩

大猷院(だいゆういん=徳川家光)50回忌で吉良とイヤなことがあったとかで、事件以前に浅野と酒飲みながら「気持ちわかるよ。とにかく我慢だよ」と忠告してくれたりする演出もある(<「赤穂浪士(東映)」や仲代版)。内匠頭もこの脇坂さんも播州の人なんですね(おとなり播磨・龍野藩:そうめんやっぱり揖保乃糸)。

このくだり、講談では加藤さんって人のセリフ。物語によっては戸澤下野守政庸という友達の場合もある。(<実際のところ室鳩巣のスタッフも戸澤さんのアドバイスについて取材を残してるとか。)


日頃から浅野のことを心配してあげてたので、刃傷事件に出くわしたときは「しまった〜!」とくやしがり、松の廊下で搬送される吉良とわざとぶつかって

「我が家の紋所を不浄の血でけがすとはなにごとぞっ!無礼者!」

などと言い、怪我して血だらけの吉良を、持ってる檜扇(ひおうぎ)とかでピシャリと叩く、という演出がオーソドックス。

え?あれだけふだん威張り散らしてる吉良上野介にそんなことしていいの?偉い人なのでわ?って思っちゃう。

武家社会の身分関係でいうと、吉良は旗本。この身分は将軍直属の、いわば中央官庁の国家公務員のようなイメージで、それに対して脇坂は領地を持つれっきとしたお大名。県知事とか自治体のトップに値する。同じく浅野内匠頭もイベントの係をやっていなければ、廊下で老人にぶつかられたら「無礼者!」ピシャリ!は、アリだった格上なのです。

ただし、吉良の場合はちょっと複雑で、朝廷からもらった官位は吉良のほうがふたりよりも上。これは絶対なので、決して無視できない。高家筆頭という立場も朝廷や幕府と直接やり取りできる立場だし、「格下」というレッテルは、なかなか貼りにくい。

なので、この「紋所を不浄の血でけがしたな!」のシーンを成立させるには、身分云々というよりも、大事な家紋を"血(不浄のもの)で汚す"という、行為そのものが、きわめて無礼だったという理屈で考えるのが自然。(脇坂の場合は、自分からわざとぶつかったのだが)


城明け渡しのときは「誠に見事なる城明け渡し。弓一丁、わらじ一足に至るまで行き届いたる主欄。淡路ほとほと感服いたしたぞ」と、城代家老内蔵助をほめる。


役者絵の萬屋錦之介は2回この役をやってる俳優さん。


通称「あわじ」。