「ギャング忠臣蔵」の版間の差分

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柳沢グループ傘下の吉良社に日頃からいじめられてる九州の新参者浅野社。
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[[柳沢吉保|柳沢]]グループ傘下の[[吉良上野介|吉良]]社に日頃からいじめられてる九州の新参者浅野社。
  
海外業者とのイベントの日、吉良社長(安部徹)がその業者と麻薬の取引をしようとするのを阻止しようとハジキをぶっ放した浅野社長(高倉健)はお縄に。網走番外地みたいに爆発することもなく吉良の手が回って獄中死。大石専務(千恵蔵)が立ち上がる。
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海外業者とのイベントの日、吉良社長(安部徹)がその業者と麻薬の取引をしようとするのを阻止しようとハジキをぶっ放した[[浅野内匠頭|浅野]]社長(高倉健)はお縄に。網走番外地みたいに爆発することもなく吉良の手が回って獄中死。[[大石内蔵助|大石]]専務(千恵蔵)が立ち上がる。
  
  
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新しい東映の屋台骨の任侠物スターが、昔ながらの時代劇に出会った、夢のコラボレーション。東映が誇るベテランと若手の新旧俳優のアンサンブルが、各世代で構成されている四十七士にちょうどよくハマっているため、好感度が高い。
 
新しい東映の屋台骨の任侠物スターが、昔ながらの時代劇に出会った、夢のコラボレーション。東映が誇るベテランと若手の新旧俳優のアンサンブルが、各世代で構成されている四十七士にちょうどよくハマっているため、好感度が高い。
  
だって上が千恵蔵で、中が健さんでルーキーが千葉ちゃんですからねえ!重要な役にちゃんとした俳優を当ててて結構。なにしろ豪華。
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だって上が千恵蔵で、中が健さんでルーキーが[[矢頭右衛門七|千葉ちゃん]]ですからねえ!重要な役にちゃんとした俳優を当ててて結構。なにしろ豪華。
  
  
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当時は本作に限らず、「次郎長三国志」もシリーズ途中で打ち切り。ほかにも、お蔵入りになった脚本もいくらもあったようで、当たらない映画を見限る風潮はあったようであります。
 
当時は本作に限らず、「次郎長三国志」もシリーズ途中で打ち切り。ほかにも、お蔵入りになった脚本もいくらもあったようで、当たらない映画を見限る風潮はあったようであります。
  
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製作:大川博/原作&脚本:松浦健郎/監督:小沢茂弘
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画像:daihon.jpg|thumb|台本冒頭に置かれた、志の高さがかえって切なく映る「製作意図」
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2026年1月22日 (木) 01:53時点における最新版

作品概要
制作会社 東映
公開年度 1963年
内蔵助役 片岡千恵蔵
評価 3ツ星
ビデオパッケージ。豪華な顔ぶれ!

ギャング版忠臣蔵。なかなか愉快な作品。

東宝が人気のサラリーマン物で忠臣蔵やるんなら、我が社は人気のギャング路線で!、と言うことだったかどうかはしらないが、60年代はパロディが多産で、自然な流れで「東映ギャングシリーズ」に忠臣蔵を持って来たのでしょう。


柳沢グループ傘下の吉良社に日頃からいじめられてる九州の新参者浅野社。

海外業者とのイベントの日、吉良社長(安部徹)がその業者と麻薬の取引をしようとするのを阻止しようとハジキをぶっ放した浅野社長(高倉健)はお縄に。網走番外地みたいに爆発することもなく吉良の手が回って獄中死。大石専務(千恵蔵)が立ち上がる。


とてもスムーズにオリジナルストーリーがアレンジできている。これはギャング物が「かたきうち」という殺伐とした物語にマッチしているからだろうか。

新しい東映の屋台骨の任侠物スターが、昔ながらの時代劇に出会った、夢のコラボレーション。東映が誇るベテランと若手の新旧俳優のアンサンブルが、各世代で構成されている四十七士にちょうどよくハマっているため、好感度が高い。

だって上が千恵蔵で、中が健さんでルーキーが千葉ちゃんですからねえ!重要な役にちゃんとした俳優を当ててて結構。なにしろ豪華。


ニコニコして見てたら、話の途中(大石専務が墓前で復讐を誓うシーン)で「第一部 終」!?

え?続きは?何度ビデオのパッケージをひっくり返して見ても「一部」とか「二部」とかそういうインフォメーションが見当たらない。

ネットで調べてみると「第1部」が不入りで後編が制作されてないとか。ぎゃふ〜ん!!はんちく!!


これだけスターが集まって、東映で当時イケイケの人気のギャングもの(ギャング路線。時代劇主体から路線変更に踏み切った東映の、1961年の『地獄に真紅な花が咲く』(鶴田浩二主演)を皮切りに、'62頃から東映が本腰を入れ、'64に任侠路線。そして次第に『仁義なき戦い』シリーズに移り変わっていく。)なのに不入りだったということは、すでにこの当時で忠臣蔵映画の人気に陰りが見え始めたということか。

と、同時にこの頃になると、若手の台頭とともに、映画黎明期のスターやスタッフたちが次々に亡くなっていき、昭和35年に「客ならあふれるほどいる」と東映が鼻息荒く発足させた第二東映(ニュー東映)も本作公開前年に解消。千恵蔵は東映の重役ではあっても映画出演の本数も減っていき。いろんな「陰り」がほうぼうに伺える。

当時は本作に限らず、「次郎長三国志」もシリーズ途中で打ち切り。ほかにも、お蔵入りになった脚本もいくらもあったようで、当たらない映画を見限る風潮はあったようであります。


製作:大川博/原作&脚本:松浦健郎/監督:小沢茂弘



アマゾン・プライムで観られます。過去にはDMM動画でも見られた。