「元禄忠臣蔵 前篇・後篇」の版間の差分
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情報局国民映画参加作品。真珠湾攻撃の1週間前に封切りされている。 | 情報局国民映画参加作品。真珠湾攻撃の1週間前に封切りされている。 | ||
2009年8月30日 (日) 15:05時点における版
作品概要 | |
制作会社 | 松竹 |
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公開年度 | 1941年 |
内蔵助役 | 河原崎長十郎 |
評価 |
情報局国民映画参加作品。真珠湾攻撃の1週間前に封切りされている。
原作は新歌舞伎「元禄忠臣蔵」1934。
松の廊下がオープンセット(に見える)だったりと、セットが意外に豪華。
新歌舞伎をかなり忠実になぞってるが、忠臣蔵でおなじみのシチュエーションが、ほかの作品では見られない場面表現で工夫され、一風変わってひじょうに斬新。カメラワークや構図、演出も「へー」と思うところあり。
品もあって、きっと頭がいい監督が撮ったんだろうなあとも思っていたら、巨匠溝口健二のブレイク前(ですか?)の作品だった。
前半は強弱があるのだが後半画面の動きが無くなる。討ち入り(のシーンはこの映画には無い=原作と一緒)後はお預けになってる細川家の屋敷が舞台で、礒貝十郎左衛門のフィアンセ(高峰三枝子が美少女)が男装してまで彼に逢いにくるという、原作(新歌舞伎元禄忠臣蔵)の「大石最後の一日」の映像化なのだが、オリジナルを知らないとじゃっかん会話が長く感じられる。歌舞伎はオーバーアクションなだけに抑揚があるが、映画はかなり押さえ気味の演技で淡々としており、相当トシをとってからでないとこの味わいはいささか退屈かもであります。
「仇討ち」という殺伐としたストーリーをロマンスで締めくくるという、つやっぽい展開自体は非常に品があってよろしい。
元禄ヘアスタイルがリアル。