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大石主税
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…この、山科時代に主税までだらしなくなるパターン(三上於兎吉版の少年忠臣蔵)は希で、たいがいは「この頃の酒きげんはご本心からでございますか!?」と内蔵助に詰め寄るのがオーソドックス。
レアケースでは、父の放蕩〜両親の離縁の間、主税は「大和めぐり(奈良旅行)」に出てて不在だったとする講談もある。
帰宅したら母親や兄弟がいない。父親・内蔵助から事情を聞いて、せっかく弟たちにたのまれて買ってきてあげたオモチャのおみやげを「もう渡すことができない」と残念に思い、泣きながら処分する。
母親や祖母は討ち入りがあればすべてが晴れるだろうが、年端のいかない弟たちは事情がわからず、ずっとオモチャを待っているだろうと不憫に思い、討ち入り後、松平家から「思い残すことは」と聞かれたとき、豊岡の母の実家の兄弟宛に人形と朱鞘のカタナのオモチャのセットをリクエストする。