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原作藤沢周平『用心棒日月抄』 | 原作藤沢周平『用心棒日月抄』 | ||
連ドラ。 | 連ドラ。 | ||
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そんなある日、派遣会社の坂上二郎が吉良屋敷の勤務の話を持ってくる。 | そんなある日、派遣会社の坂上二郎が吉良屋敷の勤務の話を持ってくる。 | ||
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で、「元禄太平記」を確認したら、討ち入りのときに江守内蔵助が「うちいりっ!」って言ってるのまで同じ!なかなかニクいパロディをやるなあ!NHKめ! | で、「元禄太平記」を確認したら、討ち入りのときに江守内蔵助が「うちいりっ!」って言ってるのまで同じ!なかなかニクいパロディをやるなあ!NHKめ! | ||
− | と、そこからよくよく見ていくうちに、討ち入りのシーンは'''昔のVTRそのまま使ってる''' | + | と、そこからよくよく見ていくうちに、討ち入りのシーンは'''昔のVTRそのまま使ってる'''のが露見!あっな〜るほど、経費節約のために金のかかる討ち入りのシーンを古いVTRでまかなおうという作戦だったのかあ。自然に編集されててわからなかった!効果音やBGMがかぶるとなおさら古い画像と見抜けない(夜のシーンだし)。 |
− | + | なんか、そこらへんの目くらましに、わざわざ石坂浩二引っ張ってきて新しいシーンを撮ってカモフラージュしたな〜(<そうなのか?)。トボけたヤツだぜNHK。 | |
+ | ちなみに田村邸の[[浅野内匠頭|内匠頭]]切腹は「[[峠の群像]]」の引用だった。 | ||
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って全部主役が村上弘明ってのはなんなんでしょうか。 | って全部主役が村上弘明ってのはなんなんでしょうか。 | ||
いや、嫌いじゃないですけど、忠臣蔵の外伝は彼でやろうという取り決めでもあるんでしょうか。 | いや、嫌いじゃないですけど、忠臣蔵の外伝は彼でやろうという取り決めでもあるんでしょうか。 | ||
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+ | ・本作品には、2と3という続編があるが忠臣蔵とは無関係。藤沢周平の原作に基づいてそうなっている。 | ||
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+ | ・別の原作を混ぜている本作品よりも同じ原作の「藤沢周平の用心棒日月抄」(97 テレ朝)のほうが「主役と、ゲスト女優」という構成が明確で、コレもおもしろい。小林稔侍主演。 | ||
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+ | 小田茜は両方の作品に出ている。 | ||
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+ | ・1981年 「江戸の用心棒」(フジテレビ)は、古谷一行を主役にワイルドな夏八木勲をバディっぽく。そこにもう一人チャラい侍・田中健を混ぜて、「浪人3人組」のチームものにアレンジしており、原作の暗い背景よりも『同心部屋御用帳 江戸の旋風』から始まった『江戸』シリーズ第7弾という体裁を優先させた娯楽時代劇。(放送も4月春から秋までで、忠臣蔵時期にまったくかすらない。) | ||
+ | ゲスト回みたいに赤穂事件関係者(堀部安兵衛に中尾彬!?)が登場することがあるが、あまりにもたまになので「どうして出てきたんだ?」感が強く、最終回も、お金の工面に奔走する3人のドタバタで締めくくっている。重厚で見応えのある回もあるが、川ばかり写っているような、明らかな「捨て回」もある。全26回。 | ||
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+ | ・1989年 水曜グランドロマン「用心棒日月抄」(日テレ)は杉良太郎(意外に忠臣蔵本伝ドラマには関わっていない)主演でモテモテの構成。スギ様2回のキスシーン。1時間半のドラマでうまい具合にまとめている。連ドラより見せ場が無いものの、口入れ屋がハナ肇なのが個人的にうれしい。 | ||
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+ | [[Category:くすおの忠臣蔵作品評|1992]] |
2019年11月24日 (日) 17:10時点における最新版
作品概要 | |
制作会社 | NHK |
---|---|
公開年度 | 1992年 |
内蔵助役 | 江守徹 |
評価 |
原作藤沢周平『用心棒日月抄』
連ドラ。
地方のさむらいの村上弘明がフィアンセのおとうさん(じつはわるもの)を斬っちゃって江戸に逃げ込み、用心棒稼業をして毎日を暮らす中で、派遣先でいろんな人生の女性達と出会い、一方で赤穂浪士たちと知り合ったりする。
そんなある日、派遣会社の坂上二郎が吉良屋敷の勤務の話を持ってくる。
自由に作ったスピンオフだが、上品にオリジナルキャラとからんでおり、ドラマはNHKだもんだから全体の作りが丁寧なんで、安心して見ていられる。
ふつうにおもしろいし、好感度が高い。
ぼんやり見てたときは気づかなんだが、内蔵助=江守徹、柳沢吉保=石坂浩二って、まんま17年前の「元禄太平記」のキャスティングなのね!
で、「元禄太平記」を確認したら、討ち入りのときに江守内蔵助が「うちいりっ!」って言ってるのまで同じ!なかなかニクいパロディをやるなあ!NHKめ!
と、そこからよくよく見ていくうちに、討ち入りのシーンは昔のVTRそのまま使ってるのが露見!あっな〜るほど、経費節約のために金のかかる討ち入りのシーンを古いVTRでまかなおうという作戦だったのかあ。自然に編集されててわからなかった!効果音やBGMがかぶるとなおさら古い画像と見抜けない(夜のシーンだし)。
なんか、そこらへんの目くらましに、わざわざ石坂浩二引っ張ってきて新しいシーンを撮ってカモフラージュしたな〜(<そうなのか?)。トボけたヤツだぜNHK。
ただ古い映像をつなぎ合わせたんでは単に予算が足りないドラマになってしまうが、大胆にやることで「シャレ」にしてるところがウマイ。
どうでもいいんだけど、「編笠十兵衛」(1997テレ東)池波正太郎原作、「刺客請負人」(2007テレ東)森村誠一原作
って全部主役が村上弘明ってのはなんなんでしょうか。
いや、嫌いじゃないですけど、忠臣蔵の外伝は彼でやろうという取り決めでもあるんでしょうか。
余談
・本作品には、2と3という続編があるが忠臣蔵とは無関係。藤沢周平の原作に基づいてそうなっている。
・別の原作を混ぜている本作品よりも同じ原作の「藤沢周平の用心棒日月抄」(97 テレ朝)のほうが「主役と、ゲスト女優」という構成が明確で、コレもおもしろい。小林稔侍主演。
小田茜は両方の作品に出ている。
・1981年 「江戸の用心棒」(フジテレビ)は、古谷一行を主役にワイルドな夏八木勲をバディっぽく。そこにもう一人チャラい侍・田中健を混ぜて、「浪人3人組」のチームものにアレンジしており、原作の暗い背景よりも『同心部屋御用帳 江戸の旋風』から始まった『江戸』シリーズ第7弾という体裁を優先させた娯楽時代劇。(放送も4月春から秋までで、忠臣蔵時期にまったくかすらない。) ゲスト回みたいに赤穂事件関係者(堀部安兵衛に中尾彬!?)が登場することがあるが、あまりにもたまになので「どうして出てきたんだ?」感が強く、最終回も、お金の工面に奔走する3人のドタバタで締めくくっている。重厚で見応えのある回もあるが、川ばかり写っているような、明らかな「捨て回」もある。全26回。
・1989年 水曜グランドロマン「用心棒日月抄」(日テレ)は杉良太郎(意外に忠臣蔵本伝ドラマには関わっていない)主演でモテモテの構成。スギ様2回のキスシーン。1時間半のドラマでうまい具合にまとめている。連ドラより見せ場が無いものの、口入れ屋がハナ肇なのが個人的にうれしい。