「ドドンパ酔虎伝」の版間の差分
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気楽に生きていたいからと日の丸藩を辞め、あぶはち長屋でドドンパの作曲(作詞は隣に住む[[大高源五]]…小林勝彦)をしている浪人者の中山安兵衛(なんじゃそら(笑))。 | 気楽に生きていたいからと日の丸藩を辞め、あぶはち長屋でドドンパの作曲(作詞は隣に住む[[大高源五]]…小林勝彦)をしている浪人者の中山安兵衛(なんじゃそら(笑))。 | ||
| − | いろんな縁で[[堀部弥兵衛]](益田喜頓)や居酒屋のヒモをやってる[[赤埴源蔵|赤垣源蔵]] | + | いろんな縁で[[堀部弥兵衛]](益田喜頓)や居酒屋のヒモをやってる[[赤埴源蔵|赤垣源蔵]]ら赤穂浪士(そう。すでに赤穂浅野家は無い)とも友だちになるのだが、この話は元禄15年初夏が舞台で、クライマックスに見せ場として高田馬場が来る。(ドドンパをBGMに大高、赤垣も助太刀するたちまわり) |
つまり安兵衛はこれから半年ほどの間に婿入りして堀部姓になり、お取り潰しになった赤穂浅野家に仕官(?)して、討ち入りに参加する?ことになる。 | つまり安兵衛はこれから半年ほどの間に婿入りして堀部姓になり、お取り潰しになった赤穂浅野家に仕官(?)して、討ち入りに参加する?ことになる。 | ||
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| − | 註03…この映画を見た5年後くらいに読んだ「プレジデントオンライン」に寄稿された中川右介さんのコラム<small>(そして「市川雷蔵と勝新太郎」中川右介 KADOKAWA)</small> | + | 註03…この映画を見た5年後くらいに読んだ「プレジデントオンライン」に寄稿された中川右介さんのコラム<small>(そして「市川雷蔵と勝新太郎」中川右介 KADOKAWA)</small>によれば、前年にせっかく原作の宇野信夫に直談判して「不知火検校」の映画化を勝ち取り、まだ見ぬ未来の「座頭市」(は原作が子母沢寛)の原型を掴んで、勝にはスターに駆け上る新たな光明が見えてたのに、大映がむりやり勝&田中コンビに本作を押し付けたという。 |
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| + | 気が進まないまま仕事をやり終えて、勝はやけ酒をあおったという。(で、けっきょくこの作品は酷評の上に客足も鈍かったとか) | ||
つまりまあ、チーム全体が捨て鉢だったのかな…。 | つまりまあ、チーム全体が捨て鉢だったのかな…。 | ||
で、このあと「悪名」シリーズが始まる。 | で、このあと「悪名」シリーズが始まる。 | ||
2025年11月28日 (金) 18:07時点における最新版
| 作品概要 | |
| 制作会社 | 大映 |
|---|---|
| 公開年度 | 1961年 |
| 内蔵助役 | −−− |
| 評価 | |
中山安兵衛に勝新太郎を迎え、高田馬場の決闘を面白楽しくドドンパ※註01・ミュージカルに仕立てた娯楽映画。(モノクロ)
共演には赤垣源蔵に水原弘。艶歌師にドドンパで売った歌手・渡辺マリ(素敵な歌声)など。
「週刊漫画天国」に連載していたという川内康範の原作(脚本は銀座八郎)で、「悪名」「座頭市」「兵隊やくざ」シリーズの田中徳三※註02が監督をし、音楽は宮川泰という豪華なスタッフとキャストで作られた珍品。
ドドンパのヒットに便乗し、安兵衛たちの作った曲を盗用して「ドドンパ教」なる新興宗教を始める悪人・村上権左衛門とその一味。
同じ頃、討ち入りの支度金にと赤穂浪士の名を騙り押し入り強盗を働く台風組なる悪党一味が江戸を震え上がらせるのだが…。
ともかくまったく飽きることなく見ていられるゴキゲンな喜劇映画であるが、大きな特徴がある。
本作の安兵衛は赤穂藩士ではない。
気楽に生きていたいからと日の丸藩を辞め、あぶはち長屋でドドンパの作曲(作詞は隣に住む大高源五…小林勝彦)をしている浪人者の中山安兵衛(なんじゃそら(笑))。
いろんな縁で堀部弥兵衛(益田喜頓)や居酒屋のヒモをやってる赤垣源蔵ら赤穂浪士(そう。すでに赤穂浅野家は無い)とも友だちになるのだが、この話は元禄15年初夏が舞台で、クライマックスに見せ場として高田馬場が来る。(ドドンパをBGMに大高、赤垣も助太刀するたちまわり)
つまり安兵衛はこれから半年ほどの間に婿入りして堀部姓になり、お取り潰しになった赤穂浅野家に仕官(?)して、討ち入りに参加する?ことになる。
果たして、まだ見ぬリーダー大石内蔵助はなにを見込んでお家には縁もゆかりもないこのヤスベエなる人物をメンバーに加えるのやら?
本編のあらすじは簡潔に入り組んだ勧善懲悪モノでうまくまとまっているだけに、これだけのスタッフやキャストが揃っておりながら基本の忠臣蔵部分をどういう経緯で(バンツマのオマージュまで入れている懲りようなのに)「まっ!これでいっか!」としたのかを知りたいと思った。※註03
仕事中のBGVで流しておきたい陽気な作品だが2016年9月現在ソフト化がなされていない。
註01…ドドンパ:ジャズとマンボとルンバと都々逸(!?)が混ざったような独特のリズム音楽(要出典)。1961年に流行。もりいがドドンパと聴いてまっさきに頭に浮かぶのは、「東京ドドンパ娘」もさることながら、和田弘とマヒナスターズの「お座敷小唄」。
註02…このひとの「新・座頭市物語」は大好きです。
註03…この映画を見た5年後くらいに読んだ「プレジデントオンライン」に寄稿された中川右介さんのコラム(そして「市川雷蔵と勝新太郎」中川右介 KADOKAWA)によれば、前年にせっかく原作の宇野信夫に直談判して「不知火検校」の映画化を勝ち取り、まだ見ぬ未来の「座頭市」(は原作が子母沢寛)の原型を掴んで、勝にはスターに駆け上る新たな光明が見えてたのに、大映がむりやり勝&田中コンビに本作を押し付けたという。
気が進まないまま仕事をやり終えて、勝はやけ酒をあおったという。(で、けっきょくこの作品は酷評の上に客足も鈍かったとか)
つまりまあ、チーム全体が捨て鉢だったのかな…。
で、このあと「悪名」シリーズが始まる。