「赤穂城断絶」の版間の差分
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熱い。深作欣二監督作品。 | 熱い。深作欣二監督作品。 |
2008年10月6日 (月) 09:41時点における版
作品概要 | |
制作会社 | 東映 |
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公開年度 | 1978年 |
内蔵助役 | 萬屋錦之介 |
評価 |
熱い。深作欣二監督作品。
「仁義なき戦い」の元禄版、血湧き肉踊る「実録!赤穂事件!!」というふうなパロディのおもむきがあって面白い。カメラも斜めンなっちゃったり、ナレーション入ったり。キャストもいっぱいこっちにスライドしてる。なんか出演者みんなドスが効いてる。女優陣も「姉御」肌。新世代の時代劇。
とにかく「深作欣二版」という特色がよく出てるパッケージにまとまってる。
カット割りも多いしすごく軽妙かつダイナミック&スピーディ。冬より夏のイメージの強い忠臣蔵。 これまでで血のりが一番多い。たとえば松の廊下は吉良の血のりはこの映画が一番ベスト。額(ひたい)というのは少し切っただけで思いのほか多量に出血するし、史実にも「血がなかなか止まらなかった」そうなので、どんどん出していいのになあ。アレ衣装を汚さないような配慮なのかしら。
四六時中すわ斬り合い!?みたいな緊張感に包まれている。大石が「ご公義への叛逆!」と言ってたり「吉良を再吟味しないのなら、大学ご奉公の儀、ご辞退するよりほかございません」と自分から柳沢吉保に直訴するなど斬新な脚色もあり、とにかく強気で喧嘩腰。やわらかいラブストーリーやコミカルなエピソードはいっさい排除して、橋本平左衛門の心中だけを一瞬描き、ストーリーはまっすぐ討ち入りへと進む。
予想どおり討ち入りのチャンバラシーンがたっぷりだが、木の上においてあった綿(わた雪ではなく、コットンです)がフワリとおっこったり、しまいにゃ刀にひっかかって宙を舞うご愛嬌がある。なぜカットしなかったのか?
清水一学と不破数右衛門(渡瀬恒彦VS千葉真一!カッコイイ)の一騎打ちは見どころ。
音楽はテレビ時代劇なみに軽い(仁義なき戦いの作曲家さん)。
昭和時代最後の忠臣蔵映画。