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忠臣蔵(大映)
,編集の要約なし
急いだ前半とたっぷりした後半の隙間に、比較的愉快な[[赤埴源蔵]](カツシン)や(カツシン。<small>註01</small>)や[[勝田新左衛門]]のお父さん(志村喬)のエピソードが挟まれており、この強弱もイイ。いよいよ内蔵助が東へ下る?てときにポーンと入ってくるんで気分がリフレッシュいたします。のお父さん(志村喬)のエピソードが息抜きに挟まれており、この強弱もイイ。いよいよ内蔵助が東へ下る?てときにポーンと入ってくるんで気分がリフレッシュいたします。
あと、「大石東下り」の[[垣見五郎兵衛]]役の中村鴈治郎がいい。この人、黒澤の「どん底」もそうなんだけど、顔がちょっと恐いわりにどこかカワイイのです。
これらのエピソードのおかげで東映や東宝に比べて本作品は、'''講談色が濃い'''。
もともと渡辺邦男監督は「ひねくれた解釈なしに、誰にでもよくわかり、面白く見られる、言うなれば「講談忠臣蔵」を作りたいと思っている」と語っていたそうです。
※01…勝新太郎は当時のインタビューで「自分は二枚目に固執してるわけじゃないし三枚目もきらいじゃない。作品によっては唄えと言われれば唄ってもいいと思うんですが、いろんなタイプのものに出ていると、へんに器用な点で止まってしまうんではないか。だから年に一本でも二本でも、僕のために考えてくれたような企画に恵まれて若さのある間に力いっぱいぶつかってみたい。」と言っている(別冊近代映画 '58)。
忠臣蔵系ではこの翌年「[[薄桜記]]」に出るが、1961年にめでたく座頭市の原型「不知火検校」を演って、'61に「[[ドドンパ酔虎伝]]」やったあと(もちろんほかにもいっぱい出てますよ)遂に1962年、ライフワークとなる「座頭市物語」のリリースに至る。おめでとうございます。
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