大石主税【おおいし ちから(良金よしかね)】…ヤングキャラA。
内蔵助の息子。身長 五尺七寸。
メンバーに加わえてもらうために親父にずいぶんプッシュするシーンのあるドラマもあるが(元禄繚乱など)、たいがいは無条件で(若いのに)ハナはじめからメンバーに入っており、矢頭右衛門七にねたまれる。
幼少の折、殿様から武蔵野蒔絵の印籠をプレゼントされるが松の廊下事件の時に真っ二つに割れて不吉を感じる。同時期にでっかいクマンバチとコバチの昆虫大戦争も目撃し「蜂合戦、カエル合戦は大事の前兆」とおののく。
(殿様から愛馬をプレゼントされたとするエピソードもあり、とにかく亡君から気に入られている)
矢頭右衛門七とは親友で、お家大変のあとは右衛門七は大阪堂島新地に住み、主税は京都の山科に住むが、3日に1度は会ってはおたがい励まし合って心を磨き合っていた。
内蔵助の放蕩が始まると主税も「父上のご苦労なさるのを見るにつけ、つくづく武家というなりわいがイヤになった」ゴロゴロしはじめ、貸し金をかぞえたり紫頭巾をかぶって市中に遊びに行くニート生活が始まる。
この計略に母親がすっかりダマされて懐剣でぶっ殺されそうになったことがある。
…この、山科時代に主税までだらしなくなるパターン(三上於兎吉版の少年忠臣蔵)は希で、たいがいは「この頃の酒きげんはご本人からでございますか!?」と内蔵助に詰め寄るのがオーソドックス。
いよいよ江戸に発つというとき、但馬の母親のところに暇乞いに行き、本心を告げる(平井晩村版の少年忠臣蔵)。
元服(元禄15正月)するまで松之丞(まつのじょう)と呼ばれ、お家断絶〜討ち入りの間に大石主税良金となって裏門隊のリーダーまでつとめたが、映画によっては(&田宮模型のプラモデルも)では前髪状態で討ち入りをしている。
京都で歌舞伎役者の恋人?がいたとか。昔の侍はバイセクシャル。
享年16。