最後の忠臣蔵
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作品概要 | |
制作会社 | NHK |
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公開年度 | 2004年 |
内蔵助役 | 北王子欣也 |
評価 |
主役は一番下っ端の寺坂吉右衛門(唯一生き残ったメンバー)。
自分に一切意志決定の無い、運命に翻弄される寺坂に上川隆也。
元禄赤穂事件の「その後」の世の中や関係者が描かれて興味深く、堅実な展開でそうとう面白い。
寺坂の「生き証人」としての人生のスタートは知り合い筋からの(野盗まがいの狼藉者の一派が来たということで)門前払い。一方ではいろんなところで賞賛されたり。
ひととおりお使いが終わって大目付の所に自首しても、お上は処分に困り果てる。
元赤穂藩士たちの「生き残る」ということの複雑な苦悩を丁寧に描いている、好感度の高い作品。
瀬尾孫左衛門がビジュアル化されているのをこの作品で初めて見た。
宇崎竜童の音楽もいい。装束が渋くてかっこいい。
2009年に中村梅雀を主役に添え、同作品が明治座で公演された。
観に行った林与一氏は相当渋い感想をお持ちで「まあ、観に行く人がいるってことはおもしろいと思う人がいるんでしょうからあたしがどうこう言っても…」と談話。中央義士会の理事長氏は「原作の池宮彰一郎さんは"あたしゃ赤穂事件を理解してない"と自分で言ってた」から、たかがしれてる、といったふうで、はなはだ評判が悪く、逆にあたしはすごく見てみたい。
ハリウッドが初の邦画に出資するのが本作品だが、じゃっかん心配であります。(2010年現在)