キイハンター#88・89「国際殺人銀行奇襲作戦 」
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作品概要 | |
制作会社 | 東映/TBS |
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公開年度 | 1969年 |
内蔵助役 | 丹波哲郎 |
評価 |
赤穂産業の47人の研究者が開発した毒ガスP-47を国際スパイのキラー上野(バックに世界的な悪の組織と通じる国際上杉銀行がついている)が情婦・大野黒江を使って盗みだす。毒ガスを奪い返すために浅野社長とともにキイハンターたちは名前を変え(リーダーの黒木鉄也は大石良雄、など)作戦を実行する。
まだモノクロ作品の頃の「キイハンター」で、レギュラーの丹波哲郎や千葉真一、野際陽子らキャラクターの見せ場も豊富で、「スパイもの」にほしいエッセンス(小細工やアイデア。アクション)も忘れず、全体的にユーモラスで楽しい作品。
本作の放送開始より4年先輩のアメリカのドラマ「スパイ大作戦」を雑になぞったような展開や撮り方はかえって日本のお茶の間にはほっこりする。
とはいえ当時こんなかんじで毎週放送してたのかよという気合はすごく感じ、実際に制作費はすごかったらしい。
赤穂産業の残党が悪いキラーをやっつけるという忠臣蔵な土台に、岡野金右衛門(川口浩)の金庫の絵図面取りやクラブ「一力(いちりき)」に間者として潜入しキラーに接近するおかる(野際陽子)。消防服で討ち入る大石良雄(丹波哲郎)といった忠臣蔵なエッセンスをちりばめてじょうずに遊んでいる。
泥棒の佐田九郎が盗んだ黄金の仏像(時価50億)の中に潜んで(正確には仏像のポーズを取った大石主税(谷隼人)に直接石膏と金色のペンキを塗るという設定w)金庫の内部に潜り込むという作戦は「ラスト・ナイツ」よりも先を行っている。
スパイものにうまく忠臣蔵を絡めてるが、逆に赤穂義士伝や忠臣蔵って、ほんとうに使い勝手の良い要素が詰まっているのだなあと思う。