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(原作がそもそもアウトキャストにスポットを当てているのであって、本作の造作が斬新なのは、極力原作を忠実になぞろうとした点にある。ちなみに「赤穂浪士」原作の映画は昭和初期のサイレント映画?に「(原作がそもそもアウトキャストにスポットを当てているのであって、本作の造作が斬新なのは、極力その原作を忠実になぞろうとした結果にほかならない。ちなみに「赤穂浪士」原作の映画は昭和初期のサイレント映画?に「[[堀田隼人]]」なるスピンオフもあるようだ(千恵プロ1933)。)
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東映創立5周年の本作は、日本初カラーの忠臣蔵第1号<small>(註01)</small>で、第1号=お初と言えば、「松田定次の東映時代劇(畠剛 著)」を読んで「たしかに!」と膝を叩いたのが、ここで[[大石内蔵助]]を演じる市川右太衛門は十八番の「旗本退屈男」に見るオーバーアクションやメイク(彼には関西歌舞伎出身らしい派手さがあった)を一切取り払って、「これが主税の釣った鯛?ほんとにお前が釣ったのか」なんつって、それは'''事件さえなければひじょうに一般的で平凡なおっさん'''という内蔵助像を作り上げている点で、それはこれまで表現されてきたやり方とは一線を画す「お初」と言えるでしょう。
右太衛門はエッセイの中で「本作は'''在来の忠臣蔵に比べると吉良側や幕府側、また一般側にも出番がある新しい角度で描いてる'''」というようなことを言っていて、この点は松田監督と相談ずくだそう。たしかになるほどそれは、21世紀になってまとめて手当たり次第にDVDで見ていては気づかないところ。」というようなことを言っていて、この点は松田監督と相談ずくだそう。たしかになるほどそれは、21世紀になってまとめてランダムに、手当たり次第にDVDで見ていたのでは気づかないところ。
「昔はとにかく字幕(オープニングタイトル)が出ただけで、途端に拍手喝采だったくらい、至極安直に忠臣蔵に陶酔する客ばかりだった。今では、つまらん映画は見るだけソンという合理主義の時代です」<small>(上記の右太衛門コメントもろもろ「時代映画No.8」昭和31年新年号)</small>
あらためて時系列に作品リストをさかのぼってみるとなるほどそのとおりで、フィルムに色がついただけでなく本作は時代劇的にも、右太衛門本人にとっても、パラダイムシフトなアプローチ、一大エポックを画する作品とおぼしめす。