差分

忠臣蔵 花の巻雪の巻

508 バイト追加, 2025年12月3日 (水) 01:49
編集の要約なし
 本作で[[堀部弥兵衛]]を演じている小杉義男は黒澤映画にも本多猪四郎作品にもご常連のベテランなのだが、大部屋さんの印象があり、東映では薄田研二さんがやってる役どころを、名バイプレイヤーの小杉さん(好きだけど)…というのは、もりいが忠臣蔵ビギナーだった頃からの違和感。有島が無理ならふだん東宝映画に貢献している東野英治郎や左卜全が出演していないが、彼らあたりでどうにかならなかったのだろうか?(こういうことでで悩むのが、好き)  …<附言>ただ、小杉さんは、同じく東宝の「[[四十八人目の男]]」で、[[堀部安兵衛|安兵衛]]を演じてることを思うと、父子両方を演じためずらしい役者になる。
 「そこはやっぱ三船でしょう。若いったってねえ、翌年に『赤ひげ』撮ってるんだし(公開は延びて'65に)」と春日太一さんとご一緒したときおっしゃってた(この意見「やっぱり三船でしょう」は公開当時の大橋重勇キネ旬編集長もそう言っている<small>(『キネマ旬報』No.329号通巻1144号「1962年のトピックを語る」P53)</small>)。ちなみに春日氏のごひいきは「[[赤穂浪士 天の巻・地の巻]]('56)」。(この「花の巻雪の巻」は「雑」と言ってた笑。何シーンか討ち入りが昼間だし、東宝歌舞伎のことがあってしょうがないけど白鸚キャスティングにも一家言。)」。(この「花の巻雪の巻」は「雑」と言ってた笑。何シーンか討ち入りが昼間だし、東宝歌舞伎のことがあってしょうがないけど幸四郎キャスティングにも一家言。)
 ちなみに東宝娯楽映画といえばクレイジーキャッツの映画シリーズも忘れてならないが、1本目の「ニッポン無責任時代」が本作と公開年が同じで、その後人気シリーズとして東宝の屋台骨を支えるものの、そもそもは「添え物映画(2本立て興行のB面的な作品)」であり、この時点では東宝映画への貢献は無いのでクレイジーのメンバーの出演は無い。数カ月後に本作の公開が控えてるので宣伝を意識してか、夏公開の「ニッポン無責任時代」には「忠臣蔵」というワードが数回出てくる。
註03,04…オープニングが勅使下向だとか、モブシーンとかは8年前の「[[忠臣蔵 花の巻・雪の巻 (松竹)]]」でも、あるっちゃあ、ある。
それにしても、まったく同じ題名を掲げ、しかもこの映画の公開前年に松竹から東宝に移籍した白鴎を、あらためて内蔵助に立てて、特徴的なシーンまでかぶるあたりは、なにかしら挑発的なキナ臭さを感じる。それにしても、まったく同じ題名を掲げ、しかもこの映画の公開前年に松竹から東宝に移籍した幸四郎を、あらためて内蔵助に立てて、特徴的なシーンまでかぶるあたりは、なにかしら挑発的なキナ臭さを感じる。
実際に、映画産業の隆盛のいっぽうで演劇が厳しくなっていた当時、東宝が松竹の向こうを張って「東宝カブキ」を始めたわけで、​この動きは松竹の独占的な歌舞伎興行体制に対する挑戦という側面を持っていたんじゃないだろうか。
1950年代の松竹さんの評判は相当およろしくない。そもそも、宝塚歌劇を創ったりしてた実業家の小林一三が東京有楽町をアミューズメント化しようとして東宝を作った頃(戦前。昭和初期)から、松竹(小林氏は松竹の顧問もやってたが)は上から目線でことを見守り、日活(アンチ松竹)と東宝が手を組もうとしてるところに割って入ったり、ずっと不仲ではあった。<small>(キネマ旬報NO.184/「市川雷蔵と勝新太郎」中川右介 角川書店…ほか (「日本映画発達史」田中純一郎 中央公論社 )</small>
1950年代くらいまで、松竹さんの評判は相当およろしくない😅。<small>(キネマ旬報NO.184/「市川雷蔵と勝新太郎」中川右介 角川書店…ほか )</small>
戦後、幸四郎は松竹に不満を持っていたそうで、1958年の黒澤映画「隠し砦の三悪人」に幸四郎が出られなかったり(←当てられていた役は藤田進に変わった)、松竹と東宝はお仲が悪かったようです。主演の幸四郎にしても、1958年の黒澤映画「隠し砦の三悪人」に幸四郎が出られなかったり(←当てられていた役は藤田進に変わった)、戦後、松竹に不満を持っていたようです。<small>(「偽りの民主主義〜GHQ、映画、歌舞伎の戦後秘史〜」 浜野保樹 角川書店 )</small>