12,134
回編集
差分
細
「映画でも行くか」と、お父さんが家族を誘い、くわえタバコのおとそ気分で近所の映画館にふらりと出掛け、キップを買って中に入り、売店(兼・もぎり)のおばちゃんに新年の挨拶がてら、べつに食べたいわけでもないおせんべいをひと袋。釣り銭を間違われたけど、まあいいや「お年玉」とポケットにねじ込む。「映画でも行くか」と、お父さんが家族を誘い、くわえタバコのおとそ気分で近所の映画館にふらりと出掛け、キップを買って中に入り、売店(兼・もぎり)のおばちゃんに新年の挨拶がてら、べつに食べたいわけでもない割高のおせんべいをひと袋。釣り銭を間違われたけど、まあいいや「お年玉」とポケットにねじ込む。
編集の要約なし
鉄道員の日常と、播州赤穂、旅先の倉敷や出雲大社、のさまざまな風景で旅情をかき立てる、というこの「なんでもない」構成は、昭和45年正月の大衆にはピッタンコのパッケージだったんだろうなあと、当時の空気をあれこれとイメージした。
映画の音が思いっきり漏れてくる、トイレ臭いロビーでは、破れたビニールソファで赤ら顔のおじさんが無防備に横になってイビキをかいている。それを横目に重い扉を開けて真っ暗な場内へ。