忍法忠臣蔵

2026年1月20日 (火) 02:10時点におけるKusuo (トーク | 投稿記録)による版

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作品概要
制作会社 東映
公開年度 1965年
内蔵助役 大木実
評価 1ツ星


原作:山田風太郎の忍者ムービー。


ポスターのようすから、もっといやったらしい感じ(丹波主演の「ポルノ時代劇 忘八武士道」('73)をイメージしたので)かと思ってたが、なかなか軽快でカラッとしたカルト映画。

主役、丹波哲郎演じる伊賀忍者・無明網太郎(むみょう つなたろう)が豪快で愉快。惜しいかな役者・丹波に見応えがあるだけで、無明という主人公には特筆に値する魅力は無い。

松の廊下事件のあと、赤穂浪士がどんどんと千坂兵部の放った能登のくノ一の色仕掛け忍法にかかって脱盟。ひょんな縁から無明も千坂から討ち入り阻止の密命を受ける。

無明=丹波哲郎のひとり舞台でほかの役者さん達にそれほどの見せ場は無く(華も無いんだよなあ)、田中邦衛が不破数右衛門で出てくるから「お!」と思うがコレも続かない(出番が超少ない、ほとんど特出)。

はじめのほうこそ、忍法と忠臣蔵というアンサンブルに引き込まれるが、中盤からもう、浪士>忍者>浪士>忍者というシークエンスのワン・パターンに飽きてしまう。

アウトロー無明網太郎像も結局どっかキャラ的に堀田隼人っぽいし、なんだかんだで消化不良の作品。


あの東映が「ギャング忠臣蔵」で失敗の辛酸をなめて、いまやこのような作品で自慢の「忠臣蔵」をリリースしなければいけない時代の流れを、当時の千恵蔵をはじめとする、かつての看板スター達は、どのような思いで見ていたろうか。


ギャング路線は難しかったものの、この前年64年にスタートした任侠映画はヒットしていた(東映と"本物のやくざ"とのパイプが作品にリアリティを与え、シリーズを重厚にしたという)。

重役の岡田茂は、任侠映画のヒットを「観客は未知の禁断の世界を覗き見したいものだ」と分析し、60年代なかばから独立プロを中心に大量に制作されるようになった「ピンク映画」にも目を向ける。

こうして東映は「セックス映画」の導入に積極的になり、エロ路線「東映ポルノ」が確立していった。(「あかんやつら 東映京都撮影所血風録」p261〜 春日太一 文藝春秋)

本作は、そうした一連の「流れ」が切り替わる、まさに端境期(というか先駆け)に位置しており、前年公開の「くノ一忍法」シリーズ、第3弾に当たる。



以前はDMM.com動画で378円で見られてたが、現在はAmazonプライムで視聴できます。


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