差分

提供: Kusupedia
移動先: 案内検索

お軽

752 バイト追加, 2017年5月21日 (日) 16:19
編集の要約なし
殿様への仇討ち計画のニュースがあると、お軽の父親・[[与市兵衛]]は、婿殿の復帰のための軍資金作りにと、お軽を遊郭・一文字屋に売っちゃう(百両)。この行為があらゆる悲劇を生む。
ややこしい悲劇のことを何も知らないままお軽は「一力」で勤務を続け、季節が変わったある日、放蕩三昧を続ける由良之助([[大石内蔵助|内蔵助]])の読んでる手紙をラブレターと思い、うらやましさからのぞき見る<small>*01</small>。これが討ち入りの密書だったもんだから、口封じに兄・[[寺坂吉右衛門|平右衛門]]に殺されそうになる。
最初は当然抵抗するが、父親も恋人も死んでいることを告げられるとガッカリして死を覚悟するが大石が助ける。
このお軽というキャラは、塩冶判官の刃傷がキッカケで職場、恋人、父親、兄のすべてを失い、まったくいいところのない運命。現代劇ならなんかもうちょっと希望が与えられそうなものであるが…。このお軽というキャラは、塩冶判官の刃傷がキッカケで職場、恋人、父親、兄のすべてを失い、まったくいいところのない運命の、受け身ばかりの悲劇のキャラクターのようにも見えるが、人形浄瑠璃のほうの「仮名手本」(三段目「腰元おかる文使いの段」)を見ると、彼女は勘平の袴の中に手を突っ込むなど、積極的かつ大胆に彼を欲しており、明らかにおかるは勘平のアッチのほうもベタ惚れであり([[大石主税|大星力弥]]と[[小浪]]のプラトニックと対照的)、各キャラクターがそれぞれつむいでいった悲劇とも見えます。
最近では「[[新春ワイド時代劇 忠臣蔵−決断の時|決断の時]]」で純名りさが演じたが「それじゃあたしはいったいなんのために、遊里に売られたのよ!」みたいな事を泣き叫ぶシーンがあったが、けだしごもっとも。北原白秋がまとめ上げた「おかる勘平」という詩は、お上から「エロい」と判断され載せた詩誌は発禁。やがて廃刊になったそうだが、白秋のアプローチは正しかったと思います。
ただ、こうストレートに悔やんでは、現代的すぎて風情がない。
ちなみにりささんは同番組において、切腹しようとする勘平を制止するシーンで抜き身を思わず鷲掴みにしちゃう珍シーンがあり、DVDでも見られます。最近では仮名手本の現代語訳的な「[[新春ワイド時代劇 忠臣蔵−決断の時|決断の時]]」で純名りさがお軽を演じ「それじゃあたしはいったいなんのために、遊里に売られたのよー!」みたいな事を泣き叫んでいたのがお茶の間的にはわかりやすいっちゃあ、わかりやすかったがそれでは色気が無い。もしも阿部定のようにエロにまっすぐな恋愛体質キャラとして描かれたらリアクションはもう少し変わってるかも、と思いました。
ちなみにりささんは同番組において、切腹しようとする勘平を制止するシーンで抜き身(白刃)を思わず鷲掴みにしちゃう珍シーンがあり、DVDでも見られます。
余談だが、彼女の視点で勘平との死別を北原白秋がまとめ上げた「おかる勘平」という詩は、お上から「エロい」と判断され載せた詩誌は発禁。やがて廃刊になった。21世紀に読むと、ただ綺麗な印象である(たしかにエロいけど)。
*01・・・お軽は由良之助の手紙を二階の窓から鏡越しに読むのだが、おそろしく遠目の利く女があるものでございます。立川志の輔師匠はお軽を「アフリカ生まれ」としているw。
全然ついてないかわいそうなキャラ。== 関連項目 ==
* [[寺坂吉右衛門]](寺岡平右衛門)(兄)
* [[早野勘平]](恋人)
* [[与市兵衛]](父親)
* [[阿久里/瑤泉院]](上司)
* [[鷺坂伴内]](セクハラおやじ)
 
* [[可留]](ヒントになった実在の人物)
*01・・・お軽は由良之助の手紙を二階の窓から鏡越しに読むのだが、おそろしく遠目の利く女があるものでございます。
== 関連項目 ==
*[[寺坂吉右衛門]](兄)*[[早野勘平]](恋人)*[[与市兵衛]](父親)*[[鷺坂伴内]](セクハラ上司)== 関連作品 ==
*[[可留悲恋おかる勘平]](ヒントになった実在の人物)(東映)1956

案内メニュー