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[[画像:Koudan-bon2.jpg|thumb|ソースは講談本や映画など]]このサイトはイラストレーターで"忠臣蔵文化愛好画家"の[[もりいくすお]]が、ごく個人的に始めた趣味の独悦パラダイス系サイトです。
本エンサイクロペディアは赤穂事件ではなく、劇化された「忠臣蔵」物語について、もりいが我流に品定めをしたものであり、解説の出典は講談や講談本。浪曲、人形浄瑠璃、歌舞伎、テレビドラマ、映画、お土産ものなどを中心として玉石混淆に構成されております。
史実についてはいたって情弱であり言及はホンのついでに触れることはありますが、おもにフィクションを扱っております。
ともかく、映画やテレビで観る「忠臣蔵」がいちいちアレンジが違うので、一体どれが本寸法なのかと探るうちにハマり、その調べ物の最中に自分が「あったらいいな」と思ったサイトを具現化し、同じ気持ちの方がいらっしゃったら資したい気持ちで立ち上げました。
まだまだ加筆中です。
== 「キャラ図鑑」について ==
[[画像:Name.jpg|thumb|役者絵のプレートの見方]]
参考までに右画像において、イラストにそえてあるプレートの見方を表示させていただきます。
なお、「スピン・オフ」は義士達のエピソードや関わり合いのあった人のエピソードの作品。
== 忠臣蔵の魅力 ==
・少年ジャンプばりの「友情」「努力」「勝利」のキーワード。
・意外に学ぶべき点が多い。特に忍耐系。人間関係系。ちなみにオバケもこわくなくなる。
・映像作品においての「こんな人も出てるんだ」という配役の仕掛けの元祖?
・ファンは忠臣蔵というファクターで歌舞伎、オペラ、バレエ、史跡や寺など色んなお出かけを楽しめる。
・外伝のエピソードがいわゆる「イイ話」だらけ。
・義士伝はいろんなケースに耐えうる本質を持ち合わせているから時代や地域を超える。
・「大空港」「タワーリングインフェルノ」や一連のディザスタームービーのように、
あたりまえの生活をしているふつうの人達が、突如まとめて大トラブルに見舞われるが、
最終的にちからをあわせて目的を達成しようとするドラマツルギー。
・ふだんバラバラに活躍してる浪士が最終的に一丸となるクロスオーバーは、
贅沢感やパワーがハンパじゃないしクール。言わば「アベンジャーズ」(文字通りw)のようなドリームチーム。(またはジャスティス・リーグ…いや、エグゼビアとX-メン…もういいか。)
講談本のほとんどは、討ち入り前の「勢揃い」というアッセンブルの章を大切にしている。
このシーンは本来ならば、某芸人さんの言い方を借りるならば「オーシャンズ11のメンバーがひとりずつ集まってくるかの如き興奮」に満ちているのが王道。
規律違反を犯して主要クルーがほうぼうから集まり、エンタープライズ号を盗んでMr.スポックを探す旅に出る劇場版「スタートレック3」のかんじ。
・違法なことを成功させるために仲間で計画、暗躍するケイパーもののおもしろさ。
・一応ドラマでは、浪人になってからはカーストや、パワハラ、セクハラが赤穂側に無い(無い作品が圧倒的。時代によるが。)。コントラストとして吉良側にはソレがあって、やがて滅亡する。
・元禄という極彩色のカブいたビビッドな背景と、雪をバック・グラウンドに黒い装束というコントラストのクールさ。
・舞台が雪月花
・「仮名手本忠臣蔵」ではこの討ち入りまでのプロセスこそが醍醐味。
「壮挙よりも、その陰で苦しみ、悲しみ、泣いた人間の集積が人々の官能を揺さぶる」
講談社「歌舞伎の魅力大辞典」より
・「お話しの筋の大幹(本伝)があって、小枝(銘々伝、外伝)があって、どんな些細なエピソードも結局はその大きな幹に繋がっていくことで「ああ、義士の!」って腑に落ちちゃうんですよ。外伝にしても「義士に」加勢した、応援した…チョコレートあげただけかもしんない。でも「義士にチョコレート!そりゃたいしたもんだ」てことで腑に落ちちゃう、その腑に落ち方が忠臣蔵のすごさ。。」(国本武春さんと最後に飲んだ晩の武春さんの談話。)
・神田愛山さんが「" 忠臣蔵は忠君愛国が人気の秘密ではない。ほとんどが「別れ」がテーマであるところに大衆の心を惹きつける秘密がある "」(講談)とおっしゃってた。(神田松之丞さんNHK公開録音ほか より)。
・「自分の心根を何とかわかって欲しい」という義士一人ひとりの強い願望と、「口に出さずともお前の気持ちはよーく判っている」とそれを受け止める周辺人物たちとのやりとりを個々のエピソードを通じて追体験することで、義士たちと一緒に、あるいは義士たちに代わって観客側が強いカタルシスを感じるようにデザインされている。(谷川健司「忠臣蔵映画の全貌」)
・松之廊下事件から討ち入りまでが長い。この「間(ま)」「間合い」が良いんです。日本人は好きなんです。野球や相撲が面白いのと同じで結果までいろいろ考える時間。どの選手をどう配するか。自分が選手だったら?そこにスリルとサスペンス。推理モノで活劇。ヒューマンでありとすべての面白さがある。そこにスターがいる。大石内蔵助の逆転の勝ちゲーム。革命劇とまではいかない反権力。すべてが日本人好み。(上岡龍太郎氏・談)
・長期間に周到な準備を重ねて重ねて…、そして満を持して1ポイントで計画決行!いまの映画でいうケイパーものに近い。(ライムスター宇多丸)
・究極のネタバレ作品。キャスティング&カップリングの面白さ。(春日太一氏談)
・日本人の物の考え方や進め方の底に流れるものは、やはり忠臣蔵に出てくる「忠」と言うか、武士道の美しい心構えがある。(市川右太衛門談〜別冊平凡'59〜)
・正しいか間違っているか以前に、他人が地位から引きずり降ろされること、またはそれに伴う興奮や熱狂に人間の脳は快楽物質を出す。そういう「シャーマンフロイデ」(と、いうらしい)がある社会のほうが、強くなるとか。また、ソレを「正義」の行為とすることにも脳は喜ぶとか。忠臣蔵は理屈の前に、生理的に楽しい要素がある。
etc.....
善と悪だけじゃ割り切れない世の中なこんにちにあっては、四十七士のおこないに数々のオピニオンの存するところでもありましょうが、数百年の武家政治によってつちかわれた封建の伝統、「万山重からずとも君恩重し」、「一髪軽からず我が命軽ろし」と言った、君主絶対の主義に生きた当時の武士道精神のあらわれでありまして、価値観には「いまと大違い」の時代のへだたりがありまして、それをふまえて忠臣蔵を楽しむべきかと思っております。 == 当WEBサイト公開のいきさつ おすすめ「忠臣蔵」作品 ==[[画像:Toho.jpg|thumb|忠臣蔵 花の巻雪の巻]] 映像化されている忠臣蔵モノは、講談や浪曲の「赤穂義士伝」や、史実の赤穂事件が映像作品の大きな原案になっています。 そこに、そのつど作り手のこだわりやアレンジが入って、いろんな種類の忠臣蔵が生まれているというわけです。 (タイトルに「忠臣蔵」と付くおかげで、しばしば人形浄瑠璃&歌舞伎の「仮名手本忠臣蔵」が原案として扱われる…なんて思う人も少なくないのですが、そういう映像作品はほとんど見当たりません。) [[もりいくすお]]が、'''ビギナーにオススメできる作品'''は、ベーシックでオーソドックスなストーリーが、そつなく、楽しくまとめられた東宝娯楽「[[忠臣蔵 花の巻雪の巻]]」(DVD入手可)。この作品は体調がどんなときでもスッと入れるやさしさとわかりやすさと完成度と絢爛さがあります。ノンケの若い衆(21世紀生まれ)にも好評で、アメリカのレビューでもすこぶる評判が良いです。 東宝よりも地味ですが「忠臣蔵がだいたいどういう話か」に興味がある人には、より講談色が強い[[忠臣蔵(大映)|大映の「忠臣蔵」]](DVD入手可)なんかがドラマチックで、若い忠臣蔵ファンの人気が高いですが、少し時代劇好き向け?感があるかもしれません。 '''以下、次点。''' 東宝と同タイトルで、ややこしいんですが「[[忠臣蔵 花の巻・雪の巻 (松竹)]]」(DVD入手可)は、硬派でツッコミどころが少ない完成度です。が、「忠臣蔵」というより、史実の「赤穂事件」に軸足が置かれており、遊びも無く、作品がモノクロで地味なので辛抱強い人にオススメ。両「花の巻雪の巻」ともに松本白鴎([[大石内蔵助]])の存在感が群星を圧しております。 サムライ言葉がスッと入ってくる通人には、戦前の作品であるにもかかわらず意外にスタイリッシュなパッケージに仕上がった「[[忠臣蔵 地の巻/天の巻]]」(DVD入手可)もオススメです。 以上は劇場用映画作品ばかりですが、テレビ番組で、これはオススメ…というより、メディアや身の回りで、ファンが多い作品だな〜と、わたしが肌で感じるのは、里見浩太朗の「[[年末時代劇スペシャル 忠臣蔵]](DVD入手可)」です。テレビドラマなので肩がこらないという意味ではこちらもオススメ。ただDVDにして2枚組の長尺なので、真っ先にはおすすめしませんでした。 時間がタップリあるに人は、民法初の大河ドラマと言われる、三船敏郎の連続ドラマ「[[大忠臣蔵(NET)|大忠臣蔵]]」(DVD 3巻・全52話)も、「大衆がなじみ深い忠臣蔵エピソード」'''全部入り'''という点では、ひじょうにオススメです。 また、「正調」とはいえないアレンジがありますが、忠臣蔵スピリットを見事にまとめ、登場人物が光っている「[[忠臣蔵 桜花の巻 菊花の巻]]」(DVD入手可)も、捨てがたいです。 '''少し慣れてきたら…''' 人気時代小説が原作なので、'''正調忠臣蔵ではない変化球'''ではありますが、「[[赤穂浪士]]」(DVD入手可)は圧倒的な絵作りの良さと人物設定の豊かさで出色の作品。
春日太一先生(令和元年現在、日本でもっとも忠臣蔵の魅力を上手に語れる人)はたしか、同じ東映の「赤穂浪士」でも、最初のほう(「[[赤穂浪士 天の巻・地の巻]]」DVD入手可)を概略「ベーシックなものが全部詰まってて完璧」とおっしゃってオススメしてたが(TBSラジオ「アフター6ジャンクション」2018.12。著書「時代劇入門」ほか)、傑作であることはもりいも請け合いますが、「ベーシックなもの」(スピリット)は詰まってても、新旧両作品ともに映画「赤穂浪士」は、具体的なエピソードは昭和初期のオリジナル小説が基になってるので、いわゆる「忠臣蔵の名場面」「人気キャラクター」をご所望の方はご注意ください。
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始めるに当たってサイト名をどうしようかと思いましたが、講談や浪曲の中で討ち入り前に四十七士が集まったそば屋が「[[蕎麦屋|くすや]]」ということで、あたしの名前の「くすお」と似てることからコレも何かのご縁と、キャラクターもそば屋のおっさんにして、そのまま「忠臣蔵ファンサイトくすや」といたしました。」ということで、あたしの名前の「くすお」と似てることからコレも何かのご縁と思い、四十七士が集まったように、このサイトにも忠臣蔵ファンの方が集まっていただけるようキャラクターもそば屋のおっさんにして、そのまま「忠臣蔵ファンサイトくすや」といたしました。
お見知りおかれまして恐惶万端ひきたててよろしくお願い申し上げます。