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つか版・忠臣蔵
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== 総括「つか版」について ==
いや、若い衆の芝居(↑上述の木馬亭版)自体は瑞々しくて悪くなかったです。これはマジで。
某大学助教授が、テレビ初公開時の「國文學」(s61)に載ってる本作の原作のレビューで「つかこうへいは、井上ひさしのように"調べ尽くすことが作品の成り立ちに不可欠"とは、思っていない」<small>註01(註01)</small>「いちいち調べて書いてるようでは、せっかくのナマ物にカビが生えてしまいまんがな…という台詞は作者自身の考え」と概略そのように指摘している。
まったくそのとおりだなと思った。
これをカバーするのが、おっぱい丸出しを含む(<誤解承知)、役者が元気にセリフを言って跳ねまわる(<誤解承知)「いきおい」なんじゃないかと。それがつか作品の魅力というものなんじゃないのかなと。だって、台本は稽古のたびに変わるっていう(まさにナマ物)んだから、40年近く前に出来上がった台本を使った時点で「つか作品」とは言えないのかもしれない。