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イヌの仇討

427 バイト追加, 2020年5月6日 (水) 14:05
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{{Cinema|制作=こまつ座|公開=1988|内蔵助=---|星=3|頃=}}
[[画像:Inunoadauchi.jpg|thumb|公開(再演)当時のチラシ2017版のチラシ]][[画像:Inunoadauchi2.jpg|thumb|2020年版。泥棒が鋭い木村靖司から丸い原口健太郎になって様変わり。]]
なんというか、ととのいすぎ。<small>(註01)</small>
さりとてコンパクトな構成でこの重厚なテーマをコミカルにパッケージしたのは見事としか言いようがなく、お芝居としては満点。
きれいごとすぎるのは「赤穂義士伝」の常套手段だから逆をやったと思えばまあ、胃の腑に落ちまする。きれいごとすぎるのは「赤穂義士伝」の常套手段だから逆をやったと思えば、おもしろい。
註01…井上先生はご出身が米沢のご近所であり、それを考えると胃の腑に落ちまする。地元では忠臣蔵は嫌われていたが、井上作品は珍しく上演されたとか。
== オペラ イヌの仇討ち あるいは吉良の決断 ==
  == オペラ イヌの仇討 あるいは吉良の決断 == {{Cinema|制作=オペラシアターこんにゃく座|公開=20022018|内蔵助=---|星=5|頃=}}
[[画像:Inuno_opera.jpg|thumb|公開(再演)当時のチラシ]]
もぉ〜、バルコニー席という見たこともないアングルから舞台を見下ろしてたのも高まった(演出はあくまで正面から見た効果を念頭にしているけど)。音はピアノとバイオリンの生演奏。
セリフをおぼえる上に曲もおぼえて、それでいて聴かせる歌唱力でなくちゃいけないという、演者さんは国がなにかしら補助をすべきスキルであります。セリフをおぼえる上に曲もおぼえて、それでいて聴かせる歌唱力でなくちゃいけないという、演者さんに国はなにかしら補助をすべきスキルであります。
オリジナルでは、井上先生の言葉術で織り成すコミカルでいてシリアスな問題提起みたいな内容だったのが、オペラで見た印象だと吉良を守ろうとする周囲の人間たち(近習、女中、行火たち)の忠義がストレートに感動につながる。
誤解を承知で言わせてもらうと、井上ひさし先生の劇の泥臭さより、'''オペラというハイソな雰囲気が高家筆頭たる吉良上野介にピッタリ合っている'''気がいたします。気がいたします。(そして「悲劇」というたたずまいもオペラ向きなのかも。)
2002年に初演だったらしく16年ぶりの再演。2002年に初演だったらしく16年ぶりの再演を観賞。
この作品の存在は間違いなく、吉良上野介の供養になることでしょう。

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