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侠客列伝

822 バイト追加, 2017年12月25日 (月) 12:18
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脇役で出番もほとんど無いのだが、地元のカゴ屋に藤山寛美が出ていて、その場をさらう存在感がすごい。権力になめられっぱなしをグッと我慢する侠客・高倉健([[大石内蔵助]]的やくわり)をけしかける地元のカゴ屋に藤山寛美が出ていて、脇役で出番もほとんど無いのだが、その場をさらう存在感がすごい。
ドスを聞かせてたかと思ったら急に一瞬中性的な情や暖かさをのぞかせる、バイセクシャルな風味に独特の泥臭さが(いい意味で)大衆の口に合うのだろうなとため息が出た。「顔を見ただけでも虫酸が走るんじゃ!それでも侠客か!……おこ、怒ってえな。な。怒ってえな!」
これ、ベタといえばベタなシチュエーションだが([[村上喜剣]]のエピソードが近い)、ドスを効かせてたかと思ったらのぞかせるやさしい一面に、オジチャンの中にオバチャンが同居しているような風味が、なんていうか寛美のベースにある独特の泥臭い(<いい意味で)ルーレットの円盤の上でコロコロと自在に現れては消えて、ちょっぴりでも濃い満足感を与えてくれる。たいへんな負債を抱えて自己破産し、松竹新喜劇を追われたあとの彼であるが苦役は役者を伸ばすんでしょうかな。
破門された若山富三郎が不破数右衛門ばりに登場するが、頼もしいしユーモラス。渡世の義理で健さんと闘わなきゃいけなくなった[[清水一学]]的なキャラに鶴田浩二。  破門された若山富三郎が[[不破数右衛門]]ばりに登場するが、頼もしいしユーモラス。
昭和43年(1968年)。マキノ雅弘作品

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