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元禄太平記

353 バイト追加, 2023年12月12日 (火) 11:26
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[[画像:yanagisawa_s.jpg|thumb|役者絵:石坂浩二]]
主役は将軍の側用人、 主役は将軍の側用人、[[柳沢吉保|柳沢保明]](石坂浩二)。
丁寧でちゃんとした構成。幕府側の視点を重く置いたドラマで、「忠臣蔵」部分は無難に仕上げている。(<あくまで総集編のはなし) 丁寧でちゃんとした構成。幕府側の視点を重く置いたドラマで、「忠臣蔵」部分は無難に仕上げている。(<あくまで総集編のはなし)<small>※註01</small>
刃傷のきっかけは柳沢が吉良と塩の雑談をした時、その言葉の裏の裏まで読んだ吉良が「塩田を差し出せ」と言ってる暗喩と勘違いし、浅野に転封願い(てんぽうねがい)を迫ったことから関係が悪化する。 刃傷のきっかけは柳沢が吉良と塩の雑談をした時、その言葉の裏の裏まで読んだ吉良が「塩田を差し出せ」と言ってる暗喩と勘違いし、浅野に転封願い(てんぽうねがい)を迫ったことから関係が悪化する。
やはり魅力的に描かれてるのは立身出世の野望に燃える柳沢の活躍のほうで、彼が将軍のためにどんだけ働いてるかの構成なので敵討ちの「サブ度」は高くなり、内蔵助の影がはなはだ薄い。 やはり魅力的に描かれてるのは立身出世の野望に燃える柳沢の活躍のほうで、彼が将軍のためにどんだけ働いてるかの構成なので敵討ちの「サブ度」は高くなり、内蔵助の影がはなはだ薄い。
見てるのが「総集編」だから柳沢側によけいウエイトが置かれて編集されているとも言えるが、ほかの作品に比べても柳沢の討ち入りに対する首の突っ込み方はうすく、はっきりと「眼中に無い」的なことを紀伊国屋文左衛門にいうシーンさえある。 見てるのが「総集編」だから柳沢側によけいウエイトが置かれて編集されているとも言えるが、ほかの作品に比べても柳沢の討ち入りに対する首の突っ込み方はうすく、はっきりと「眼中に無い」的なことを紀伊国屋文左衛門にいうシーンさえある。
だから定番では、柳沢は間者を放ったりして浪士の動向を探ったりするが、そういうこともしない。 だから定番では、柳沢は間者を放ったりして浪士の動向を探ったりするが、そういうこともしない。
討ち入り前後も江戸城内では彼抜きでもろもろ審判が進み(ま、これ実際そういうところがあったらしいが)、完全に蚊帳の外。かわりに架空のキャラ、柳沢の甥・柳沢兵庫(竹脇無我)なる人物が浪士とのコンタクトが密である。 討ち入り前後も江戸城内では彼抜きでもろもろ審判が進み(ま、これ実際そういうところがあったらしいが)、完全に蚊帳の外。かわりに架空のキャラ、柳沢の甥・柳沢兵庫(竹脇無我)なる人物が浪士とのコンタクトが密である。
とはいえ、時代劇専門チャンネルで1話( とはいえ、時代劇専門チャンネルで1話(#18刃傷松の廊下=唯一現存する回)だけ放送したのを見てみると、目付が内匠頭の遺言を途中で削除するなどの斬新なシーンなどもあり、ちゃんとこの作品を評価するなら、やっぱり全部通して見なくちゃ、ではある。
幕府系に比べて四十七士のキャスティングが薄い。関口〜フレンドパーク〜宏が 幕府系に比べて四十七士のキャスティングが薄い。関口〜フレンドパーク〜宏が[[堀部安兵衛]]というのはどうでしょう…?
以前泉岳寺に行ったときどっかのおばさんが安兵衛の墓前で「関口宏が演ってたわねえ」と言ってるのを聞いて「あり得ねえだろ!」と心の中で突っ込んだが、おばさんが正しかった。関口氏ご本人は「史上最弱の堀部安兵衛」とおっしゃってます。 以前泉岳寺に行ったときどっかのおばさんが安兵衛の墓前で「関口宏が演ってたわねえ」と言ってるのを聞いて「あり得ねえだろ!」と心の中で突っ込んだが、おばさんが正しかった。関口氏ご本人は「史上最弱の堀部安兵衛」とおっしゃってます。
討ち入り装束が伝えられるものによく似ており、いろいろとってもちゃんとしてるが、柳沢物語なので「忠臣蔵」を楽しむという感じでもなく遠慮の★二つ。 討ち入り装束が伝えられるものによく似ており、いろいろとってもちゃんとしてるが、柳沢物語なので「忠臣蔵」を楽しむという感じでもなく遠慮の★二つ。
本作発掘プロジェクト始動から4年ほど経って、早大や岡田茉莉子さんによって何本かが見つかったが、2019年末、[https://www.nhk.or.jp/archives/hakkutsu/news/detail254.html?fbclid=IwAR3qLCXk_49zNOub4f6q0WryONe-yv1eH1sx0-ku0iS7dqC2fgaqdLpZbpQ 歌手の三善英史さんが41本持ってらした]ことが判明した。
 
NHKの保管庫に納められてるVTRにはその保存期間が記されてるそうで「永久保存」の意味で「保存期間:∞ヶ月」としたところを8ヶ月と間違えたおっちょこちょいがVTRを廃棄したケースもあると春日太一先生がお話してくださった。
また、1980年にジャンプスーパーコミックスからリリースされた秋元治の「新元禄太平記」は忠臣蔵や柳沢吉保とはなにひとつ関係のないドタバタ時代劇漫画であります。余談だが、1980年にジャンプスーパーコミックスからリリースされた秋元治の「新元禄太平記」は忠臣蔵や柳沢吉保とはなにひとつ関係のないドタバタ時代劇漫画であります。

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