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元禄歌謡赤穂義士伝「忠-SING-蔵」

930 バイト追加, 2019年6月16日 (日) 11:51
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アイデアも豊富なこの「よくできたはなし」は、もしもどっか別の劇団がシナリオと権利を売ってもらえたとしたら当分これ一本で営業をやって食べていけるんじゃないかという立派な大衆娯楽作品。
劇中で歌われた「空と君のあいだに」の構成は圧巻で、歌声が数日経った今も耳に残っており、おかげでリリースから20年以上経っているこの曲をはじめて好きになってカラオケのレパートリーにしよう思った。劇中で歌われた「空と君のあいだに」の構成は圧巻で、歌声が数日経った今も耳に残っており、おかげでリリースから20年以上経っているこの曲をはじめて好きになってカラオケのレパートリーにしようと思った。
なにより、評判も良かったようである。
世に中には世の中には
1)「忠臣蔵で遊ぶ」忠臣蔵
吉良を討つため、彼の出場する年末の歌合戦に参加して接近しようと赤穂浪士たちは画策し、昭和歌謡で全編を彩りながらお話は進む。吉良を討つため、彼の出場する年末の歌合戦に参加して接近しようと赤穂浪士たちは画策し、主に昭和歌謡で全編を彩りながらお話は進む。
そしてひじょうにさわやかなラストで締めくくられる。
それは、歌合戦のオオトリである吉良が浅野に対して想いを寄せていたことから刃傷事件を引き起こしてしまったという「新事実」を独白で悔いるシーンから始まる。これは良いなと思った。吉良への同情論が高まってる当今、非を認める吉良は潔いかも、と。
そこへ、こはそもいかに赤穂浪士の前に命を投げ出そうとする吉良を桂昌院が現れて止め、実は彼女がすんでで命を救ったという浅野内匠頭をみんなの前に登場させる。「殿が生きているなら仇討の意味は無い」と討ち入りメンバーも吉良の首を取ることを放棄する。そこへ、こはそもいかに赤穂浪士の前に桂昌院が現れて命を投げ出そうとする吉良を止め、実は彼女がすんでで命を救ったという浅野内匠頭をみんなの前に登場させる。「殿が生きているなら仇討の意味は無い」と討ち入りメンバーも吉良の首を取ることを放棄する。
両家ご安泰で「有難や節」が朗々と歌い上げられ場内は大陽気(おおようき)に愉快をつくした空気に包まれ幕になる。
桂昌院や内匠頭はすでに劇中変装して活躍しており流れ的にはまったく唐突感のない許容範囲であり、今回迎えたゲストスターにピッタリのキャスティングであるから、史実関連にまなじりをあげる気はさらさら起こらない。脳内モルヒネがそれをさせない。桂昌院や内匠頭はすでに劇中変装して活躍しており流れ的にはまったく唐突感のない許容範囲にあり、今回迎えたゲストスターにピッタリのキャスティングであるから、史実関連にまなじりをあげる気はさらさら起こらない。脳内モルヒネがそれをさせない。
脳や体がワクワクしていても'''「赤穂浪士が勝たない忠臣蔵」'''である顛末はもりいのDNAがゆるがせにできなかった。
正当であれ不当であれ、吉良上野介と赤穂四十七士の「死」はあらがうことのできない「ファイナル・デスティネーション」なのである。正当であれ不当であれ、吉良上野介の「死」はあらがうことのできない「ファイナル・デスティネーション」なのである。   == 加筆 == [http://oboshi.web.fc2.com/index.html 忠臣蔵ともだちのレビュー]には「歌合戦の歌の内容が忠臣蔵をなにももじっていない」「女子が忠臣蔵のキャラになっていない」などが書いてあり、これはもう至極ごもっともで、実はあたしも思ったことであった。 しかし、当レビューにその指摘が無いのは、その点は[[ココナッツ・ホリデー忠臣蔵だヨ!娯楽座|2年前の忠臣蔵公演]]で本劇団がクリアしていたのを観ていたからだった。 同じことをやってもしょうがない、と新しいアプローチを模索するのはクリエーターとしてアタリマエのことなのだが、ご新規さんには「その事情」は関係ない。 むずかしいところでございます…。    == 関連作品 == * [[ココナッツ・ホリデー忠臣蔵だヨ!娯楽座]]

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