八木十兵衛
八木十兵衛【やぎ じゅうべえ】
梶川与惣兵衛の隣家の旗本。ハゲ。
潔白な人だが「仁者は富まず」ってことで、なかなか工面が良くない。
松の廊下事件について不人情なことをした上にご褒美もらってへらへらしてることについて梶川を蔑視してる。
「首くくりの足を引っ張るような、憎んでもあきたらんやつだ!」
八木家の榎が巨木で、隣家の梶川家に大きく飛び出しており、その件でもめてから梶川とたいそう仲が悪い。
主人が嫌い合ってると家来も喧嘩ばっかりで、ある日八木さんところの犬を梶川の用人が殺したのをキッカケに大げんかとなり、こっそり小者として働いていた大石瀬左衛門がケンカに加勢して相手をコテンパンに打ちのめしたので梶川側が八木家へ身柄を要求。
瀬左衛門は喜んで出かけ、梶川から一騎打ちのリクエストを受けたが「よくも殿に満座で恥辱を与えたな!」とばかりに梶川を斬り殺ろす。
八木老人は「でかした!責任者はわしだから」と梶川家に「ご主人殺してすまなんだ」と出頭するが、お家断絶を怖がった梶川家のスタッフ連中が「病死扱い」としてお上に届け出をした。というおはなし。(講談)
大石瀬左衛門が名を変えてつとめている。