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初祝二刀流「高田馬場前後」改題

613 バイト追加, 2022年1月17日 (月) 17:30
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{{Cinema|制作=日活|公開=1944|内蔵助=---|星=3|頃=}}
[[画像:Scan-6.jpg|thumb|むかしAmazonで買えたDVD。]]
 
嵐 寛壽郎(アラカン)主演の[[堀部安兵衛]]映画。
数少ない戦時中の忠臣蔵モノ。数少ない戦時中の忠臣蔵モノ。(厳密には、それの1953年改編版)
五年前に制定された軍事主義制作の「映画法」の影響をモロに受けている珍品。安さんは「ぐでんの安」でも「のんべえ安」でもない。
トントンと高田馬場の仇討ちシーンになるが、なにしろ酔っ払っていないので、おじさんからの手紙を読まない理由が無く、助太刀に間に合わないプロセスにじゃっかん無理があるw。
長屋で一人、ただねっころがって(<だらしなくない)ぼんやりしていて、フと放置(机の上にきちんと置いてある)していた手紙を読み始め「しまったー!」としらふで一大事に駆けつける。長屋で一人、ただねっころがって(<だらしなくない)ぼんやりしていて、フと放置(机の上にきちんと置いてある)していた手紙を、なんとなく読み始め「しまったー!」としらふで一大事に駆けつける。
アクションシーンは迫力があるが、これまた特徴的なのは、[[ホリ|サチ]]からしごき帯をもらわず、かんざしも鉢巻に挟まない。女子からのプレゼントを露骨に身にまとうのは軟弱であるとでも言いたげ(ご婦人からもらう武運のお守り千人針とはニュアンスが違うのか?)。からしごき帯をもらわず、かんざしも鉢巻に挟まない。婦女子からのプレゼントを露骨に身にまとうのは軟弱であるとでも言いたげ(ご婦人からもらう武運のお守り・千人針とはニュアンスが違うのか?)。
この作品で一番ウエイトがおかれてるのは[[堀部弥兵衛]]が安兵衛を婿にほしがる(=赤穂藩の藩士になってほしがる)エピソード。
弥兵衛がいくら口説いても安兵衛が婿になってくれないんで、とのさま([[浅野内匠頭]])が一肌脱いでくれる。に片岡千恵蔵)が一肌脱いでくれる。
殿様であることを内緒にして安兵衛に会った内匠頭は弥兵衛同様に安兵衛に惚れ、安兵衛もほだされる。
安兵衛映画は酔っ払ってなんぼなのだが、それが全部無いので、笑いを取るシーンはここに集まる。安兵衛映画は酔っ払ってなんぼなのだが、それが全部無いので、映画法で厳しく取り締まられてる「笑い」のシーンはここに集まる。
自分の身分を隠す殿様が隠しきれず色々ボロを出すのを、安さんに突っ込まれるのだが、これが品のよいコミカルなシーンに仕上がっており、制作側の腐心の勝利。
時代背景を知らずに見た時はなんだかダイエットされた作品、といった印象を持ち、ほんとは3っつ星というほど面白かったわけじゃないものの、2つ星にするとなんだかかわいそうな、そういう存在感を感じた。時代背景を知らずに見た時は「なんだかダイエットされた作品だなぁ」といった印象だったが、嵐寛寿郎主演映画を何本か観てから、彼のマジメっぽい役者像がイメージに馴染むと、講談や他の映画の無頼漢の安さんとは違う、言ってみれば史実に近い中山安兵衛像がアラカンのおかげでグッと引き立ち、好感をもって迎えることができる。 また、ワイルドな大河内傳次郎や、スタイリッシュな阪東妻三郎よりも、流れるように華麗で定評のある、アラカンの殺陣がたっぷりあって、チャンバラ好きにも良いサービスとなっている。
ちなみに、日本映画データベースで見ると、以降何度も[[堀部弥兵衛]]を演じる薄田研二のファースト・弥兵衛。を演じる薄田研二のファースト・弥兵衛。(本作では高山徳右衛門名義<芸名も取締の対象?)
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[[Category:くすおの忠臣蔵作品評|1944]]

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