勢ぞろい!!おかま忠臣蔵

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2008年9月16日 (火) 08:50時点におけるKusuo (トーク | 投稿記録)による版

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作品概要
制作会社 ハゴロモ
公開年度 1991年
内蔵助役 吉村明宏
評価 ★★

バブル時代のVシネマ。

見始めは「オカマ」というファクターを単にオモシロ要素としてだけ扱ってるワルノリ作品かと、後ろ向きに見てた。(最後まで見ると結局「ワルノリ」な作品には違いないんだけど。)

なにせ冠にオカマとついてるにもかかわらず、実際のニューハーフは朝川ひかる以外はみんな脇役で、主要キャストはたけし軍団などオカマでもなんでもない俳優やタレントが演じているのだ。

これが化粧もヅラも馴染まない上にへんちくりんな高い奇声で演技をしてるもんだから、もうオカマをバカにしてるようにしか見えず、それが笑いにもつながっていないので「何だこりゃ」感がたえずつきまとっていた。

ところが志垣太郎の浅野ママが死んだあたりから次第に面白くなってくる。

地上げのために店を巻き上げられた「オカマバー赤穂」のオカマたちが浪々の身となって"男"に身をやつして街に溶け込むというアイデアがシャレが利いているし、忠臣蔵のサブ人気キャラも出て来て押さえどころがいいのだ。

バブル時代にあってお金が余ってしょうがないからってんで、なんでもイイから予算を消化しようと制作したかんじの一面もあるが、一応ちゃんと面白いものを作ろうというココロザシが見える。

ギャランティには困ってないと見えて、脇には由利徹〜「平成名物テレビヨタロー」のメンバーまでいろんな人が出ている。

思いもかけず、急に金満になった日本を象徴するように、クルーザーは立派だけど背景のビルがしょぼかったり、雑居ビルの屋上に唐突に露天風呂があったり、なんでもないオフィスに高級電動式社長椅子があったり、受け皿は今までの日本なのに小道具大道具だけすごくアンバランスに金目のものだったりする。

作品がどうのというより、バブル景気が見える作品。