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喜劇 縁結び旅行

36 バイト追加, 2024年1月18日 (木)
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鉄道員の日常と、播州赤穂、旅先の倉敷や出雲大社、のさまざまな風景で旅情をかき立てる、というこの「なんでもない」構成は、昭和45年正月の大衆にはピッタンコのパッケージだったんだろうなあと、当時をすごくあれこれとイメージした。
「映画でも行くか」と、お父さんが家族を誘い、くわえタバコのおとそ気分で近所の映画館にふらりと出掛け、キップを買って中に入り、売店のおばちゃんに新年の挨拶がてら、食べたいわけでもないおせんべいを買ったが釣り銭を間違われ、映画の音が思いっきり漏れてくるトイレ臭いロビーの、破れたビニールソファで無防備に横になってイビキをかいてる赤ら顔のおじさんを横目に劇場内へ。うっかりまだタバコをくわえていたことに気づいて、あわててその場に捨てて踏み潰し、まったくの映画の途中から入って、脈絡はわからないが、そのくせ席に腰を下ろしながら、フランキーと牧 伸二のやりとりを見て、顔はもう笑っているという、…そういう3丁目な想像が容易に出来る「気のおけない」作品なのである。伸二のやりとりを見て、顔はもう笑っているという、…そういう3丁目な想像が容易に出来る「気のおけない」プログラムピクチャーである。
これだけなら、まあチャーミング?なのだが、ここに黒縁のでかいメガネをかけており、メガネが無いと目の前の人物の判別すら出来ないド近眼でいつもドジを踏み、性格もおきゃんぴー。これがおかもちを持って、ドメスティックなそば屋の店員として存在している。
その、ボケ担当としてのありさまは、たとえばよしもとの山田花子さんのような容姿ならしっくり来るのだが、これをエキゾチックでコケティッシュな(等身もちゃんとした)野添ひとみがやっているのが、なんともアンバランス!その、ボケ担当としてのありさまは、たとえばよしもとの島田珠代さんや山田花子さんのような容姿ならしっくり来るのだが、これをエキゾチックでコケティッシュな(等身もちゃんとした)野添ひとみがやっているのが、なんともアンバランス!
そんな彼女がある日(ここからが少年もりいくすおにとっての問題のシーン)、赤い下着がすけすけのシースルーのワンピースで播州赤穂駅に出前に行き、とぼけた顔をしてお目当てのフランキーの鼻先にバストをグッとアプローチするようなしぐさでそばを配るシーンがあって、ともかく'''ソコだけが強烈に脳裏に焼き付いていた'''。
「気のおけない」松竹映画の牧歌的な喜劇に'''とほうもない「ギャップ萌え」'''のスパイスが入っている。ざるそばの上に、リキュールやコニャックが効いたスイーツが乗ってる感じ。まともに食えないが、すごくそそる。のスパイスが入っている。ざるそばの上に、リキュールやコニャックが効いたスイーツが乗ってる感じ。まともに食えないが、すごく注目。
で、彼女のあだ名が「おかる」という、なんともヘンテコリンな名前。なにもかもがミスマッチでシュール。