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大阪町人
,編集の要約なし
{{Cinema|制作=大映|公開=1942|内蔵助=薄田研二|星=2|頃=}}[[画像:cyonin.jpg|thumb|慶応通りにあった三田日活館のチラシ。岡山のチラシ屋さんから買って麻布に戻ってきたカタチ。さながらソ連から戻った本フィルムのよう。笑]]
コロナ頃から数年、恒例になってる、浪曲と映画の抱合せのイベント「浪曲映画祭」。Facebookでつながってる天中軒雲月師匠の書き込みから、上映があることを知り、なんせ1日限りだってんで、取材があった日だったけど、西日暮里の取材がはけて、横っ飛びに渋谷のユーロスペースへ!
それと、この映画の上映でした。
<ネタバレあります>
戦時中の映画というのはともかく、映画法のもとに、地味な作りになっていて、この作品も[[天野屋利兵衛]]が主人公のハナシなのだが、「男でござる!」って言わないし。それが映画法のせいなのか、森一生監督(!)のこだわりなのかは、もはや、謎。(羅門光三郎)が主人公のハナシなのだが、「男でござる!」って言わないし。それが映画法のせいなのか、森一生監督(!)のこだわりなのかは、もはや、謎。
代わりと言っちゃあなんだが、天野屋の奥さんが、夫が大石内蔵助と通じているのを知っていながら、大阪奉行の詮議に口を割らなかったことを、天野屋に感心されたときに、「おそのは商人(あきんど)の女房でございます!」というシーンが有る。
あらすじは、松の廊下事件から1年経ったある日、18年も義太夫のスポンサーをやって上機嫌でホムパをやってる最中の天野屋利兵衛が屋根舟に呼び出され、男を見込まれ、大石内蔵助から武器調達の密命を受ける。
そんな映画。
あれだけ両腕が使えないようすを劇中でながなが演出しておいて、最後、何事もなかったように健康体になってるのも、どうかと思ったが、時代的にいろいろなにか事情があるのかも。
<附言>大石内蔵助役に薄田研二が出ていてビックリした。当時の芸名「高山徳右衛門」でクレジットされていたので気がつかなかった次第。
大石内蔵助と吉良上野介の両方をやった役者はいるが、戦争以前ってことになると、吉良像が凄まじいステレオタイプで描かれていただけに、意外に珍しかったのではなかろうか。
<附附言>
忠臣蔵お友だちの調べによりますと、本作は終戦の折り、ソ連軍が満州から撤退する際に、満州映画からかっさらっていった機材やフィルムの中に混ざっており、90年代に入ってから東京国立フイルムセンターが現地調査で発見したものだそうであります。
波乱に富んだ存在の本作をシレッと上映しちゃうんだからもう…