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天下御免

357 バイト追加, 2012年1月23日 (月) 02:25
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ごひいき様から送っていただいた脚本「天下御免」拝読。早坂 暁著。
NHKドラマ「天下御免」は「カツラをつけた現代劇」といわれた昭和46年のNHKのパロディ時代劇で、高視聴率をマークし、当時としては相当画期的ドラマ作品。NHKドラマ「天下御免」は「カツラをつけた現代劇」といわれた昭和46年のパロディ時代劇で、高視聴率をマークし、当時としては相当画期的ドラマ作品。
若き平賀源内(山口崇)と仲間達が毎回難題を解決する連ドラだが、時代劇の扮装のまま現代の銀座のホコテンでロケしちゃうような破天荒ぶりで、見かけは斬新でも内容は当時のゴミ処理問題から田中角栄内閣批判。はては人種差別問題まで盛りこみ、毎回痛烈な社会風刺などをやっつけた内容だったようです。
脚本によると第10話で忠臣蔵が取り上げられた。タイトルは「Xマスには切腹を」。
劇中劇のカタチになっており、発明家で作家でもある源内が弱小一座のために変わり種の忠臣蔵を描き下ろすという内容。劇中劇のカタチになっており、発明家で作家でもある源内が弱小一座のために変わり種の忠臣蔵を書き下ろすという内容。
昭和46年当時で早くも「史実に基づいた赤穂事件の劇化」に挑戦しており、源内が演技指導をしながら、セオリーどおりに演ろうとする仲間達にダメ出しをするカタチで、装束のことや当時の天気のことなど、おそらく当時の視聴者としては耳に新しい史実の情報を紹介している。おそらく昭和46年当時は圧倒的に「おなじみ」の忠臣蔵が主流であり、大衆にとって「ほんとはこうだった」という史実の知識はマイナーだったはず。そこへ早坂脚本は「かわりだね」の体裁で「赤穂事件」的忠臣蔵を劇化している。(この年、「[[大忠臣蔵(NET)|ミフネ版]]」がレギュラー放送中)
事件現場に実況中継が入ったりもして、近年の歴史バラエティの元祖みたいな構成であるが、こうしたパターンはまれで、本作はいつもはふつうのドラマである。源内が演技指導をしながら、セオリーどおりに演ろうとする仲間達にダメ出しをするカタチで、装束のことや当時の天気のことまで(事件当夜雪は降ってないなど)を紹介している。 事件現場に実況中継が入ったりもして、近年の歴史バラエティの元祖みたいなおもむきもあるが、本作においてこうした構成はまれで、いつもはふつうのドラマである(ま、ふつうじゃないんだけど)。
つまり、ふつうのドラマの、ある回は歴史バラエティになってるなんてところがもう、画期的でありますし、新しい。
で、「スタートレック」あたりの海外ドラマなんかはときどきあるんですが、連ドラのおなじみキャラが「違う役をやる」というのはマンネリ回避のテクニックなんですよねえ。「スタートレック」あたりの海外ドラマなんかはときどきあるんですが、連ドラのおなじみキャラが「違う役をやる」というのはマンネリ回避のテクニックなんですよねえ。
討ち入り後、評議所での柳沢を始めおえらいさんがたによる浪士の処置についてアレコレ話し合うシーンをわかりやすく盛りこんで、お預けの細川家で切腹あたりまでを描き、びわのヒッピーバンドがラストソングを歌ってるところに役人が「ご政道批判の芝居、ご用だ討ち入り後、評議所での[[柳沢吉保|柳沢]]を始めおえらいさんがたによる浪士の処置についてアレコレ話し合うシーンをわかりやすく盛りこんで、お預け先の細川家での切腹あたりまでを描き、びわのヒッピーバンドがラストソングを歌ってるところに役人が「ご政道批判の芝居、ご用だ!」とやってくるのでみんな逃げちゃって終わる。
ぜひ見てみたい作品だが、このシリーズは一度傑作選のカタチで再放送はしたもののNHK当局のお達しで当時貴重品のテープは上から別のものを録っちゃって、VTRが一切残ってないというのがいかにも悔やまれる。ぜひ映像を見てみたい作品だが、このシリーズは一度傑作選のカタチでよりぬきを再放送したもののNHK当局のお達しで当時貴重品のテープは上から別のものを録っちゃって、VTRが一切残ってないというのがいかにも悔やまれる。
貴重品だ、高価だと言ったって前年に放送してるTBS「ありがとう」とか「時間ですよ」とかちゃんと残ってるのを見ると、政治的圧力だったんじゃないかと邪推してしまうなあ。貴重品だ、高価だと言ったって前年に放送してるTBS「ありがとう」とか「時間ですよ」とかはちゃんと残ってるのを見ると、政治的圧力だったんじゃないかと邪推してしまう。

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