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奥田貞右衛門
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元禄十五年極月に押し迫ったとき、妻のときが8日に出産。お七夜にあたる討ち入りの日「雪も降ってるし、清く長く栄えるように」と老い先を祝して赤ちゃんを「清八」と名付けた。清八を抱き上げ心の中で「未だ東も西も知らぬその方であるが、いま父の言うことをよく聞き置けよ。散ればこそ花も花なれ…もののふは死に遅れざるのが第一であるぞ」と申し聞け、おときに「病家先まで行ってくる」と言って雪の中を出かけていった。向かったのはみんなが集まる安兵衛のところ。