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寺坂吉右衛門
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[[Category:四十七士|てらさかきちえもん]]
寺坂吉右衛門 【てらさか きちえもん】…生き残りキャラ。
== 講談 ==
ある日、丹波篠山の城主に仕える吉田忠太夫(忠左衛門の父)が墓参の帰り道、ミカン箱に入れられて泣いている、生まれて百日と経ってない捨て子(風車も一緒においてある)を拾い、寺の坂で拾ったのでこれを寺坂、行く末に吉きことと重なればと吉右衛門と名付け、育てる。
江戸で八百屋になり、やがて生まれた子供を「おかる」(えー?)と名付けて育てます。
女衒にピンハネされつつもなんとか作った50両を豆炒りにかくして忠左衛門に納品。
== 歌舞伎 ==
<[[通し狂言 仮名手本忠臣蔵|仮名手本忠臣蔵]]>>七段目 祗園一力の場 [[通し狂言 仮名手本忠臣蔵|仮名手本]]ではでは寺岡平右衛門という名で[[お軽]]のおにいさんで、メンバーに加わりたくて一力茶屋で自己アピール。キャラも膨らんでる。ぶっちゃけ、仮名手本忠臣蔵でもっとも目立ってる浪士。のおにいさん。メンバーに加わりたくて一力茶屋で放蕩にふける[[大石内蔵助|由良之助]]のところまで売り込みに出かける。が、はじめのうちは「'''寺岡平右衛とわ、なんでぃえすかあ?'''」とまですっとぼけられる。妹の命を差し出そうとしたことでやっと加盟を認められる。歌舞伎の彼はキャラが膨らんでいて、ぶっちゃけ、仮名手本忠臣蔵でもっとも目立ってる浪士。「仮名手本忠臣蔵」の前身「碁盤太平記」(原作:近松門左衛門)で大きく扱われていた名残? 「ネイネイ」が口癖。
<外伝>
以上、歌舞伎スピン・オフ「鳩の平右衛門」
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画像:hato.jpg|thumb|鳩の平右衛門
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== ドラマ ==
映画やテレビのドラマでは山科村の内蔵助の家(あるいは江戸急進派の長屋)の下男だったり、忍者のようにとびまわったりと、演出がさまざま。たいがいは討ち入り後、内蔵助から密命を受けてみんなと泉岳寺に行かずに各所に伝令に走ってたりする。「きちえ」と呼ばれる。
上川隆也を添えて「[[最後の忠臣蔵]]」では主人公で、たいへん面白いストーリーだった。
やはり身分の低い「足軽」っぽさは「[[東芝日曜劇場 女たちの忠臣蔵〜いのち燃ゆる時〜|女たちの忠臣蔵]]」の岡本信人がダントツである。「[[新春仕事人スペシャル 必殺忠臣蔵|必殺忠臣蔵]]」では近藤正臣がクールな伊賀もの忍者で演じた。
「[[花よりもなほ]]」では寺島進が演じてるが、珍しく逃亡するキャラクター。コレもコミカルでよかった。
「[[忠臣蔵|北大路欣也版]]」では寺尾聰で、回想(瑤泉院への報告)する形で連続ドラマのストーリーテラーをやっており、意外に人気が高い。
「暴れん坊将軍3 #99(104?) "花咲ける忠臣一代!"」(90)では事件から24年後、曹渓寺で寺男をする寺坂が描かれ、[[奥田貞右衛門]]の遺子を育てあげつつ、むかし浅野家旧臣のアジトに乗り込み徒党の罪で何人も斬り殺した役人(いまは収賄上等の大目付)に復讐しようとするエピソードが描かれた。この話は悪者大目付の策略による新たな「松之廊下の刃傷事件」で幕を開ける、忠臣蔵度の高い作品。
== 浪曲 ==
浪曲では大石の「ふところがたな」。
浪曲では寺西弥太夫(てらにし やだゆう)という名でアレンジされている。寺西吉右衛門と唄う浪曲師もいる。
討ち入り当時38歳。とにかく処刑もされず天寿を全う。
曹渓寺には無断で入ってくるガイド付きの見物客が多く、その人達が別のお墓の敷地内に入って墓石に乗っかって写真撮影などするということではなはだマナーが悪いので、現在はお墓は檀家さん以外の立ち入りを禁じておられます(ご住職・談)。
享年83歳
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画像:Tera-haka.jpg|thumb|曹渓寺は参詣不可
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== 関連項目 ==
* [[吉田忠左衛門]](直属の上司)
* [[お軽]](妹)
== 関連作品 ==
* [[最後の忠臣蔵]]
* [[最後の忠臣蔵(明治座)]]
* [[最後の忠臣蔵(映画)]](<映画版は上記2作品と違い、寺坂が主役ではないが一応記す)