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峠の群像

サイズ変更なし, 2008年9月4日 (木) 16:42
編集の要約なし
ストーリーは「倒産後も経営存続できますか?」という点が大きく取り上げられている。
松の廊下事件までの経緯が非常に印象的。これまでのマジメで病弱な浅野内匠頭像とうってかわって、隆大介の浅野は骨太で、何年も前から塩のことなどで吉良(伊丹十三)と正面からやりあって折り合いが悪く、空気が重い。いつ刃傷沙汰になってもおかしくないかんじで自然に「ケンカ」がもりあがっていく。浅野の「短慮」ぶりが最も上手に演出されてるドラマではなかろうか。松の廊下事件までの経緯が非常に印象的。これまでのマジメで病弱な[[浅野内匠頭像]]とうってかわって、隆大介の浅野は骨太で、何年も前から塩のことなどで[[吉良上野介|吉良]](伊丹十三)と正面からやりあって折り合いが悪く、空気が重い。いつ刃傷沙汰になってもおかしくないかんじで自然に「ケンカ」がもりあがっていく。浅野の「短慮」ぶりが最も上手に演出されてるドラマではなかろうか。
大河ドラマ(連続ドラマ)は総集編で見るとどうしても淡々としてしまうので、作品の善し悪しの判断がつきにくいが、それにしてもこの作品、一本調子で抑揚がなく、そのムードが全編一貫しており、キャラも豊かに膨らんでいない。
この作品はほかの忠臣蔵をかなりいっぱい見た末に見たが、どうやら四十七士っていうのはクールに描くだけじゃ魅力が発揮されない。どこかお間抜けな部分も併せ持った田舎侍たちが、迷ったり躊躇したりしながら不器用に働き、貧乏生活を元気にやけくそに乗り越え、見事あの大義を全うしたところにものすごさがあるのではないか。
 
[[Category:くすおの忠臣蔵作品評|1982]]

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