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峠の群像

107 バイト追加, 2010年6月13日 (日) 04:03
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連絡の行き違いから畳替え事件が起こり、そのことで[[吉良上野介|吉良]]が[[柳沢吉保|柳沢]]に怒られるであるとか、[[浅野内匠頭|内匠頭]]の同僚で年下の[[伊達左京亮|伊達君]]のほうが要領がよく差がついてしまうであるとか、「言い方」の問題で浅野と吉良の関係が重たくなっていくであるとか、おなじみのエピソードが、実際生きてて会社でありそうな成り行きでアレンジされているのがたいへんおもしろく、序章でハートを捕まれてからはもう最後までグイグイ引き込まれぱなしになる。のほうが要領がよく差がついてしまうであるとか、「言い方」の問題で浅野と吉良の関係が重たくなっていったり、おなじみのエピソードが、実際生きてて会社でありそうな成り行きでアレンジされているのがたいへんおもしろく、序章でハートを捕まれ、そのまま最後までグイグイ引き込まれていく。
また、「倒産後も地元の塩田の経営存続はできますか?」というテーマが大きく取り上げられている点に他作品にはないオリジナリティがあり(原作者が経済評論家だからか)、討ち入りとのコントラストが興味深い。倒産した残党が新しい会社に拾ってもらうわけだが、一方で別の残党は殺人を計画してるのだから穏やかではない。間に入って奔走する架空の人物・赤穂藩士の石野七郎次(マツケン)がいいアクセントになっている。本作品の特徴として際だっているのが「倒産後も地元の塩田の経営存続はできますか?」というテーマが大きく取り上げられている点であり(原作者が経済評論家だからか)、討ち入りとのコントラストが興味深い。 倒産した浅野の残党が新しい会社に拾ってもらうわけだが、一方で別の残党は殺人を計画してるのだから穏やかではない。間に入って奔走する架空の人物・赤穂藩士の石野七郎次(マツケン)がいいアクセントになっている。
大河はいい俳優をふんだんに使えるので、この点もよかった。
最大の功労者はやはり主人公・内蔵助を演じた緒形拳の演技で、この人はなんの役をやっても緒形拳の顔&演技ではあるが、みごとに登場人物になりきれる名優であり、今回も「彼の内蔵助」を完成させている。最大の功労者はやはり主人公・内蔵助を演じた緒形拳の演技で、この人はなんの役をやっても緒形拳の顔&演技ではあるが(つまり内蔵助をやるにあたって太ろうとか、そういうデニーロ・アプローチは無い)、みごとに登場人物になりきれる名優であり、今回も「彼の内蔵助」を完成させている。。
お家大変まではコミカルな要素も多かった昼行灯の彼が、赤穂藩がお取りつぶしとなり、うろたえ、迷いに迷い、耐えに耐える。ノイローゼ気味になったりもするが、討ち入りを決意してからは人相がすっかり変わり、殺人者となる決心が演技に見て取れる。この、うろたえたり、精神状態が不安定になる内蔵助というのは見たことがない。まさに本作の見所である。

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