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峠の群像

258 バイト追加, 2010年6月13日 (日) 04:12
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お家大変まではコミカルな要素も多かった昼行灯の彼が、赤穂藩がお取りつぶしとなり、うろたえ、迷いに迷い、耐えに耐える。ノイローゼ気味になったりもするが、討ち入りを決意してからは人相がすっかり変わり、殺人者となる決心が演技に見て取れる。この、うろたえたり、精神状態が不安定になる内蔵助というのは見たことがない。まさに本作の見所である。
意外に印象的だったのが郷ひろみが演じる[[片岡源五右衛門]]で、殿様のそばにずっといただけに吉良を打ちたいという殺意に満ちた妖気を出しており、単独行動の暗殺者を静かに演じきってて見直した。で、殿様のそばにずっといただけに吉良を打ちたいという殺意に満ちた妖気が'''人一倍'''で、単独行動の暗殺者を静かに演じきっててヒロミ・ゴーを見直した。
[[原惣右衛門]]をやった矢野宣(「新幹線大爆破」で発狂する商社マンで有名)がたえずトイレを我慢してるような顔つきで内蔵助のそばにいて、なにかというと怒鳴り散らすのがカンにさわったが、実はこれも見事な仕込みで、最終的に討ち入りの時、虚脱状態となっているメンバーの中で彼'''だけ'''が勝ちどきを上げるという徹底したKYキャラに仕上がっており、結果的に好感が持てた。
放送当時を知る何人かの友人によれば小林薫演じる[[不破数右衛門]]の人気は尋常じゃなかったそうである。それこそ「不破サマ〜」と。クールで無骨で愚直な不破は歴代ベスト5に入る出来。の人気は尋常じゃなかったそうである。それこそ「不破サマ〜」と。クールで無骨で愚直で右翼的で不気味な不破は歴代ベスト5に入る出来。
また伊丹十三の吉良も品があり、誤解されやすい人物を見事に作り上げており、現在も「峠」の内容は記憶してないが伊丹はよかった、という人も多い。また伊丹十三の吉良も品があり、誤解されやすい人物を見事に作り上げており、現在も「峠」の内容は記憶してないが伊丹はよかった、という人も多い。史実通り炭小屋から死体で引っ張り出されるシーンが「討ち入り」の是非をなんとなく考え直させる。そういう'''説得力のある死体'''も上手に演じている。
アイドルが花を添えておりジャニーズ勢もたくさん出ている。[[矢頭右衛門七]]のヨッチャンは塩田経営のほうに最初は荷担しており、巻き込まれるように討ち入りメンバーに加盟する。敵方のニッキ=[[清水一学]]は好青年で、[[伊達左京亮]]のヤックンは要領のいい饗応役。どれも斬新な演出だ。三田寛子(=京女。おかる)やキョンキョン(すぐばれる間者)も出ている。

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